どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふうせんばたけのひみつ

2019年08月18日 | 絵本(外国)

    ふうせんばたけのひみつ/ジャーデイン・ノーラン・文 マーク・ビーナー・絵 山内智恵子・訳/徳間書店/1998年初版 

 

 みかけは普通のハーベイ・ポッターが農場でそだてているのは、なんと風船です。

 世界一きれいな色で、ぶどうのむらさき、おひさまのオレンジ、バナナのきいろ、くちべにのまっかなど。

 形も、丸いの、長いの、動物の顔や、ピエロの顔、ハローウイーン用の顔だったり。

 どうしたって、「ふうせんばたけのひみつ」を知りたくなりますよね。

 「あたし」は、月がまん丸の晩、ハーベイ・ポッターがどうやってこの風船をそだてるのか見てしまいます。

 しかし秘密をみられたことで、後継者にめぐまれます。風船づくりは「あたし」が、ハーベイ・ポッターとは別のやり方で。

 今年は「あたし」の32回目の風船のとりいれです。

 

 カラフルな風船、愛嬌のあるイヌやウシ、ニワトリなどを見るだけでも楽しいですが、農場で風船を育てるという着想はユニークです。

 お役人が防護服をきて、こわごわ農場をしらべたり、空を飛ぶ大きな風船、農場に風船がいっぱい広がっている風景とみどころも、いっぱい。ところどころにでてくるブタが気になりました。