どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

エイハブ船長と白いクジラ

2019年10月14日 | 絵本(外国)

   

    エイハブ船長と白いクジラ/マヌエル・マルソル:作・絵 美馬しょうこ・訳/ワールドライブラリー/2016年

 
 ナンタケット島に暮らすエイハブは七つの海をまたにかけるクジラとりの名人。
 
 ずっと大きなクジラをさがしていて、そのクジラのうわさをきいて船にとびのった。
 クジラの名前は、モビー・デイック。
 
 沈没船ににっても,カモメはなにも語らない。
 クラゲの海を渡っても、モビー・デイックは、みつからない。
 エイの大群を見てもみつからない。
 空の星さえ、やくにたたない。
 ぽかりと島があらわれ、洞窟の中へはいると、そこには、人食いガイコツ。あわやという瞬間、噴火でふきとばされ、海に潜ってみると、地獄の大ダコ。
 
 足をなくし、船もこわれ、ながされながら、大きな白い船をおいかけても・・・。
 名前も忘れ、家にもかえれず・・・。 白いクジラが見つかったどうか?
 
 通常の大型絵本より一回り大きい絵本で、夜の海、エイの大群、巨大な氷山、珊瑚の海、大ダコなどの絵の迫力に圧倒されます。
 ストーリーより、絵を楽しむ絵本でしょうか。
 
 
 エイハブの家には、「白鯨」ハーマン・メルヴェル著・ロックウエル・ケント・画という本が。

 エイハブ、モビー・デイックは「白鯨」に出てくる名前。

 エイハブが船にのりこむとき、すでに右足は義足。

 世界の十大小説のひとつと言われているが、読んだことはない。もっとも大長編で難解、名前がしられているほど愛読されていないとあって安心でした(笑)。