どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふまんがあります

2019年10月16日 | ヨシタケ シンスケ

     ふまんがあります/ヨシタケ シンスケ/PHP研究所/2015年

 

 わたしは いま おこっている なぜなら おとなは いろいろと ズルいからだ。ちゃんと もんくをいって ズルいのを やめてもらおう。

 「どうして おとなは よるおそくまで おきているのに、こどもだけ はやく ねなくちゃいけないの?」

 「どうして おふろに はいる じかんを、おとなが かってに きめちゃうの?」

 「どうして おとうとが わるいのに、わたしばっかり おこられるの?」

 「どうして パパは じぶんが ほしいものは すぐに かうのに わたしの ほしいものは かってくれないの?」

 「どうして ニュースを みなくちゃいけないの? わたしは アニメが みたいのに!」

 まだまだ ふまんがどっさり。

 子どもの不満に、納得いく答えだせるかなあ。

 パパのりゆうが とっても 苦しいのです。これじゃ 納得しません。

 もっとも、パパも こどもだって ズルいと 反論ですが・・・。

 「そとに、あそびにいくのはいいけれど、シロクマが パパを なかまだとおもって、ほっきょくに つれてかえろうとするからだし、オランウータンが、パパを なかまだと おもって、あつい ジャングルに つれてかえろうと するからだよ」と、パパが言うのには、笑うだけです。