どうぶつ うります/ブルーノ・ムナーリ・作 谷川俊太郎・訳/フレーベル館/2011年
山高帽をかぶった長い髭の男が 売りこむのは、フラミンゴ、やまあらし、アルマジロ、こうもり、やすで。
「バルコニーで かえますよ、ゆきが ふると みばえがします」と やまあらしをうりこみますが、「やめておこう、ぶつぶつ もんくばかり いうからね」
セールストークと、客の”いや”というのがつづきますが、掛け合いがすんなりはいってきませんでした。
動物たちが、ひもでつながれていて違和感があり、蝶がでてくるのも意味不明でした。オチも飛躍しすぎです。
谷川さんの訳でも、絵本の魅力を引き出せなかったようです。
原著は1945年、仕掛けもあって楽しい絵本なのですが、現在では首をかしげざるを得ませんでした。いまさまざまな規制があります。ここででてくる動物がどうなっているかは調べていませんが、個人に売るというのが通用するかどうか?。