みんなそれぞれ きのいいなかま/五味太郎/絵本館/1994年
手のひらサイズの絵本で、一ページ一ページ独立していて 思わずニヤリです。
家の中にある、ミルク入れ、電話(固定電話)、テレビ、テーブル、いす、タンス、時計、カバンなど、身近なものがでてきて なにやら やりとりです。
「なんだかよくわからないけれど とにかく おこりっぽい とうがらし団」「会議ばかりやっているのに なんにも決まらないきゅうり会社の社員」「けっこう あちこち旅をしているのに いっこうに賢くならない 旅行カバン氏」というのは、人に対する皮肉?
食べ物のメニューをとめている画鋲は、「いつも力をあわせてくらしている兄弟」で、葛飾北斎の絵は「北斎先生を目標に 今日も練習にあけくれる波の若者」とサーファーと重ねています。
おっと とおもう視点がいっぱいです。
そして最後は、皿の上の骨だらけの魚が 「ではみなさん ぼくはこれで 失礼しますごきげんよう と ていねいにあいさつするホネ氏」です。