どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

きょうりゅうのかいかた

2021年09月03日 | 絵本(日本)

     きょうりゅうのかいかた/くさの だいすけ・文 やぶうち まさゆき・絵/岩波の子どもの本/1983年

 

 どうぶつ好きの兄妹が、おおきいどうぶつを飼いたいとお父さんに頼んでいると、あるひ、お父さんがきょうりゅうの子どもをもらってきました。

 「ふたりで、ちゃんと かうんだよ」とお父さんに言われ、ふたりは、きょうりゅうに「どん」と名前をつけて、飼う準備をしました。

 まずは、長さ10m、高さ5mのどんのためのおおきな家、トイレの穴、一日小型トラック一台分の草。

 池のお風呂でどんをあらい、予防注射も済ませます。けれども どんは なにか元気がありません。お医者さんから運動不足といわれ、ともだちをさそって、どんと ハイキングへ。

 

 巨大な恐竜ですから、二人だけでは飼うことができません。大工さんだったり、ともだち、お百姓さんも協力します。

 長いカタカナの恐竜ですが、子どもたちは いとも簡単に名前をおぼえ、どんな存在かもしっています。空想の世界であっても、こんな疑似体験は得難いことなのかもしれません。

 最後に動物登録カードがでてきて これからこの町で暮らすきょうりゅうですが、個人的には、このきょうりゅうが幸せなのかきになりました。いくらよく面倒を見ても、きょうりゅうの幸せは、別なのかも。(これは、独り言です)