きょうりゅうのかいかた/くさの だいすけ・文 やぶうち まさゆき・絵/岩波の子どもの本/1983年
どうぶつ好きの兄妹が、おおきいどうぶつを飼いたいとお父さんに頼んでいると、あるひ、お父さんがきょうりゅうの子どもをもらってきました。
「ふたりで、ちゃんと かうんだよ」とお父さんに言われ、ふたりは、きょうりゅうに「どん」と名前をつけて、飼う準備をしました。
まずは、長さ10m、高さ5mのどんのためのおおきな家、トイレの穴、一日小型トラック一台分の草。
池のお風呂でどんをあらい、予防注射も済ませます。けれども どんは なにか元気がありません。お医者さんから運動不足といわれ、ともだちをさそって、どんと ハイキングへ。
巨大な恐竜ですから、二人だけでは飼うことができません。大工さんだったり、ともだち、お百姓さんも協力します。
長いカタカナの恐竜ですが、子どもたちは いとも簡単に名前をおぼえ、どんな存在かもしっています。空想の世界であっても、こんな疑似体験は得難いことなのかもしれません。
最後に動物登録カードがでてきて これからこの町で暮らすきょうりゅうですが、個人的には、このきょうりゅうが幸せなのかきになりました。いくらよく面倒を見ても、きょうりゅうの幸せは、別なのかも。(これは、独り言です)