どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

スズメじる・・奈良

2021年09月16日 | 昔話(関西)

            奈良のむかし話/奈良のむかし話研究会/日本標準/1977年

 

 都道府県別に出版されている日本標準のシリーズは、出版から50年弱。このシリーズには話者、再話者のお名前がのせられています。

 タイトルからはイメージできませんが「鳥呑み爺」に にています。

 おじいさんが山へしばかりにいって、しょんべんしているとチンポのさきにスズメがとまりました。おじいさんはスズメをつかまえ、おばあさんにスズメじるをつくってといって、また山へでかけました。

 おばあさんがスズメじるをつくって味見をすると、これがとまらない。一ぱい 二はい味見しているうちに、しるをすっかり すすってしまいます。

 すると おばあさんのしりから「シュシューガラガラ シュシュポン」と おもしろいへーが。

 おじいさんが山からかえると、おばあさんはスズメじるを みなすってしまったら みょうなへがでてきたことを はなします。するとまた「シュシューガラガラ シュシュポン シュシューガラガラ シュシュポン」と、なんぼでもでてきます。お殿さまによばれて、へをこくと、おとのさまはおおよろこび。ほうびをたんともらって かえります。

 話を聞いた となりのよくばりばあさんが「わしも、へこいて、ほうびもらたろ。」と、たらいに水をくんで、そのなかへ一日中尻をつけて、お殿さまのところへでかけます。ところが・・・。

 

 「スズメじる」というのもはじめてですが、どんな味? 話者の方は、女性の方ですが、どんなところで話されたのでしょうか。