奈良のむかし話/奈良のむかし話研究会/日本標準/1977年
都道府県別に出版されている日本標準のシリーズは、出版から50年弱。このシリーズには話者、再話者のお名前がのせられています。
タイトルからはイメージできませんが「鳥呑み爺」に にています。
おじいさんが山へしばかりにいって、しょんべんしているとチンポのさきにスズメがとまりました。おじいさんはスズメをつかまえ、おばあさんにスズメじるをつくってといって、また山へでかけました。
おばあさんがスズメじるをつくって味見をすると、これがとまらない。一ぱい 二はい味見しているうちに、しるをすっかり すすってしまいます。
すると おばあさんのしりから「シュシューガラガラ シュシュポン」と おもしろいへーが。
おじいさんが山からかえると、おばあさんはスズメじるを みなすってしまったら みょうなへがでてきたことを はなします。するとまた「シュシューガラガラ シュシュポン シュシューガラガラ シュシュポン」と、なんぼでもでてきます。お殿さまによばれて、へをこくと、おとのさまはおおよろこび。ほうびをたんともらって かえります。
話を聞いた となりのよくばりばあさんが「わしも、へこいて、ほうびもらたろ。」と、たらいに水をくんで、そのなかへ一日中尻をつけて、お殿さまのところへでかけます。ところが・・・。
「スズメじる」というのもはじめてですが、どんな味? 話者の方は、女性の方ですが、どんなところで話されたのでしょうか。