はげたかのオーランドー/トミー・ウンゲラー・作 こみやゆう・訳/好学社/2021年
「はげたかオルランドはとぶ」というタイトルで、1975年今江祥智訳で文化出版局からされていました。ただ表紙のイメージはだいぶ違います。
ある日、はげたかのオーランドーは、砂漠で倒れている男の人をみつけました。荷物の中から家族の写真をみつけたオーランドーは、どうにしてあげようと、もちものをバンダナに包んで、空へ飛び立ちました。親切な学校の先生に教えられて、アメリカのバーモント州まで、昼も夜も飛び続けます。
パスポートから、砂漠で倒れていた男はネスター・ナッシュ。
オーランドーが届けた荷物の中には金の小石。ママとフィンリーぼうやは、金の小石を金に換え、砂漠の旅に必要なものをすべて買い込み、ナッシュさんの地図を頼りに、冒険へでかけます。
銃をもった強盗にさらわれたフィンリーをすくったのは、またもやオーランドー。わしづかみにして空に舞い上がったオーランドーは、強盗のライフルで、翼をケガしてしまいます。しかし、おりたった村では、フィンリーのパパが助けられていました。
オーランドーは、翼がなおるとナッシュさんのところへ手紙をとどけにいきまた。
家族の無事に喜んだナッシュさんたちは、村の人に金鉱の場所を教え、金をわけてやることにしました。
メキシコ中で一番愛されることになったオーランドーへ提供されたのが鳥の丸焼きとは。トホホ。人間のえげつなさには、オーランドーも困惑。
はげたかのイメージがまったくかわります。砂漠で倒れていた男の家族に写真や地図を届けるとは!。