どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

はげたかのオーランドー

2021年09月21日 | 絵本(外国)

     はげたかのオーランドー/トミー・ウンゲラー・作 こみやゆう・訳/好学社/2021年

 

 「はげたかオルランドはとぶ」というタイトルで、1975年今江祥智訳で文化出版局からされていました。ただ表紙のイメージはだいぶ違います。

 

 ある日、はげたかのオーランドーは、砂漠で倒れている男の人をみつけました。荷物の中から家族の写真をみつけたオーランドーは、どうにしてあげようと、もちものをバンダナに包んで、空へ飛び立ちました。親切な学校の先生に教えられて、アメリカのバーモント州まで、昼も夜も飛び続けます。

 パスポートから、砂漠で倒れていた男はネスター・ナッシュ。

 オーランドーが届けた荷物の中には金の小石。ママとフィンリーぼうやは、金の小石を金に換え、砂漠の旅に必要なものをすべて買い込み、ナッシュさんの地図を頼りに、冒険へでかけます。

 銃をもった強盗にさらわれたフィンリーをすくったのは、またもやオーランドー。わしづかみにして空に舞い上がったオーランドーは、強盗のライフルで、翼をケガしてしまいます。しかし、おりたった村では、フィンリーのパパが助けられていました。

 オーランドーは、翼がなおるとナッシュさんのところへ手紙をとどけにいきまた。

 家族の無事に喜んだナッシュさんたちは、村の人に金鉱の場所を教え、金をわけてやることにしました。

 メキシコ中で一番愛されることになったオーランドーへ提供されたのが鳥の丸焼きとは。トホホ。人間のえげつなさには、オーランドーも困惑。

 

 はげたかのイメージがまったくかわります。砂漠で倒れていた男の家族に写真や地図を届けるとは!。