どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

昆虫たちの擬態

2021年09月29日 | 絵本(自然)

   昆虫たちの擬態/海野和男/誠文堂新光社/2008年

 

 いつのまにかセミのなきごえがきこえなくなり、夜には虫の鳴き声がきこえるようになりました。セミはともかく、夜の虫の生態は知らないことばかり。

 昆虫の擬態についてもよほど注意しないと素人にはわかりません。その点、写真家の視点にはいつもおどろかされます。よくよくみないと擬態かどうかはわからないのですが、よくもまあ、こんな写真がとれたものと感心させられるばかり。


 カテゴリをみるだけで、内容が伝わってきます。そえられたコメントも楽しい。

・威嚇(せっぱつまったらやるしかない)

・目玉模様(大きな目玉で睨みつける)

・糞にそっくり(糞になればたべられない)

・死んだふり(究極の技)

・ヘビに似る ハチに似る アリに似る

・幹にとけ込む

・苔に紛れる 苔を装う

・石にとけ込む

・葉に似る 枯葉に似る 枝に似る

 

 日本ばかりでなく、世界各地の昆虫も。眼玉模様を見るだけで楽しい。

 ただ、昆虫が擬態でピンチを切り抜けようとおもっても、最大の脅威は、自然を破壊する人間です。