昆虫たちの擬態/海野和男/誠文堂新光社/2008年
いつのまにかセミのなきごえがきこえなくなり、夜には虫の鳴き声がきこえるようになりました。セミはともかく、夜の虫の生態は知らないことばかり。
昆虫の擬態についてもよほど注意しないと素人にはわかりません。その点、写真家の視点にはいつもおどろかされます。よくよくみないと擬態かどうかはわからないのですが、よくもまあ、こんな写真がとれたものと感心させられるばかり。
カテゴリをみるだけで、内容が伝わってきます。そえられたコメントも楽しい。
・威嚇(せっぱつまったらやるしかない)
・目玉模様(大きな目玉で睨みつける)
・糞にそっくり(糞になればたべられない)
・死んだふり(究極の技)
・ヘビに似る ハチに似る アリに似る
・幹にとけ込む
・苔に紛れる 苔を装う
・石にとけ込む
・葉に似る 枯葉に似る 枝に似る
日本ばかりでなく、世界各地の昆虫も。眼玉模様を見るだけで楽しい。
ただ、昆虫が擬態でピンチを切り抜けようとおもっても、最大の脅威は、自然を破壊する人間です。