ふしぎな月/富安陽子 ・文 吉田尚・絵/理論社/2021年
真っ暗な夜空に浮かぶつき。満ち欠けを繰り返しながら、いつの時代も 世の中を てらして きました。遠い国も、サバンナも、ジャングルも、戦場の夜空も。
まあるい不思議な月のもとでの 幻想的な光景がひろがります、虫たちが妖精になり、野原の花は、ぐんぐんそだって花をさかせ、海と空がつながり、波の底から魚たちが夜空にのぼって、およぎまわり、そして、月の光でめをさましたあかちゃんが、ぷかりぷかり夜空をとびまわります。
月は、これまで どれだけ 人のねがいをうけとめてきたのでしょう。
子どもたちが月を見上げる光景は希望の象徴かも。
*八年ぶりという中秋の名月と満月がかさなった今日、当地では、残念ながら雲にかくれています。こんなこともあろうと昨日じっと眺めました。(2021.9.21)