ダンデライオン/ドン・フリーマン・作 アーサー・ビナード・訳/福音館書店/2005年
キリンのジェニファーさんから、おしゃれなびんせんに 金のインクで書かれたティーパーティ招待状をもらったダンデライオン。嬉しくて、朝食もそこそこに床屋に出かけます。
雑誌のモデルにまけないくらいの髪型にして、チェックのジャケット、帽子とステッキも みにつけて、ジェニファーさんがすきな たんぽぽの 花束も買い ジェニファーさんのところに。
ところが、ドアを開けて出てきたジェニファーさんから、「きっと 住所を まちがえたんでしょうねえ。もういちど おしらべになったら。では、しつれい」と、パタンとドアを しめられてしまいます。
ショックで しばらく たちすくんで いったりきたり。
そのうち、風が強くなり雨も降ってきて・・。
すこしすると雨がやみ、雲も切れて 太陽の光が ふりそそいできました。
階段の下の タンポポを見つけ もういちど ベルを鳴らすと こんどは、ジェニファーさんから 歓迎されて・・。
ジェニファーさんは、めかしこんだ だてライオンをみて、ダンデライオンと気がつかなかっただけでした。
原著は1964年の出版。原題が「たんぽぽ」といいます。ダンディとたんぽぽという組み合わせは結びつきませんでした。
「ありのままの ぼくが ほんとうの ぼくだからね」 そう、ありのままが一番。
おしゃれすると 見間違えるほど 変わってしまうんですね!
お店のポスターには、思わず笑ってしまいました。