どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ダンデライオン

2021年09月26日 | 絵本(外国)

    ダンデライオン/ドン・フリーマン・作 アーサー・ビナード・訳/福音館書店/2005年

 

 キリンのジェニファーさんから、おしゃれなびんせんに 金のインクで書かれたティーパーティ招待状をもらったダンデライオン。嬉しくて、朝食もそこそこに床屋に出かけます。

 雑誌のモデルにまけないくらいの髪型にして、チェックのジャケット、帽子とステッキも みにつけて、ジェニファーさんがすきな たんぽぽの 花束も買い ジェニファーさんのところに。

 ところが、ドアを開けて出てきたジェニファーさんから、「きっと 住所を まちがえたんでしょうねえ。もういちど おしらべになったら。では、しつれい」と、パタンとドアを しめられてしまいます。

 ショックで しばらく たちすくんで いったりきたり。

 そのうち、風が強くなり雨も降ってきて・・。

 すこしすると雨がやみ、雲も切れて 太陽の光が ふりそそいできました。

 階段の下の タンポポを見つけ もういちど ベルを鳴らすと こんどは、ジェニファーさんから 歓迎されて・・。

 ジェニファーさんは、めかしこんだ だてライオンをみて、ダンデライオンと気がつかなかっただけでした。

 

 原著は1964年の出版。原題が「たんぽぽ」といいます。ダンディとたんぽぽという組み合わせは結びつきませんでした。

 「ありのままの ぼくが ほんとうの ぼくだからね」 そう、ありのままが一番。
 おしゃれすると 見間違えるほど 変わってしまうんですね!

 お店のポスターには、思わず笑ってしまいました。