まるのおうさま/谷川俊太郎・文 粟津潔/福音館書店/2019年(初出1971年かがくのとも)
まるいおさらが ぼくこそは まるの王さまだと いったとたん 棚から ころがりおちて がちゃん
それをみたシンバルが まるの王さまは やっぱりおれだ とおおわらいすると つぎは タイヤがでてきて
そして 円周率がでてきて、オレンジ、レコード、ビリヤードのたま、運動会のたまころがしの玉。
地球が出てきて、太陽・・・
雑多な まるづくし。おおきさを 競ったり 自分がいちばんと 偉ぶってみたり。
それぞれの”まる”に 意味があり、ほかの”まる”と比較するのは 意味がありません。大きさを競ったり、偉ぶるのではなく じぶんらしい まるを 書いてみよう と、結びます。