どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

だめといわれてひっこむな

2022年06月03日 | 創作(外国)
  だめといわれてひっこむな/愛蔵版おはなしのろうそく5/東京子ども図書館編/2001年
 
 
 おばあさんと子ネズミのやりとりが、ほほえましい話。おはなし会でもよく聞きますが、もっぱらほかの人の語りをきいています。
 
 おばあさんが糸を紡いでいると、暖炉のそばの小さな穴から子ネズミがちょろりでてきてききます。
 「おばあさん、その糸を紡いで、なにをつくるの」
 「セーターがすりきれたので、うちの人のセーターを編むのさ」
 
 いったん、穴にもどった子ネズミがでてきて、聞きます。
 「おばあさんのだんなさん、あたらしいセーターをつくってもらったら、いままできていた、いままで着ていたふるいセーターどうするの」
 「それは、牛のお乳をしぼるとき、私が着るよ」
 
 おばあさんの古いシャツは犬小屋の敷物に。
 
 もういちど、でてきた子ネズミが、犬の古い敷物について聞くと、おばあさんは、「お前にやるよ」と、うれしいプレゼントをもらうことに。
 
 子ネズミが 穴からでてくるたびに「おかあちゃんがきいてこいってー」いうので、子ネズミと母ネズミのやりとりが、想像できます。母ネズミは、いちども登場しないのですが・・。
 
 おばあさんは、いちども「だめ」といいません。子ネズミは「チュー、チュー、チュー、そいじゃ、おかあちゃんに、そういってきます」といいながら ひっこみます。
 
 最後に歌があり、どんな節で 歌うのかイメージできなくて、手を出しにくい。まあ、歌を省略する方もいますが・・。
 
 瀬田貞二さんの訳です。

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