どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

じいとてんぐの とりかえっこ

2023年08月17日 | 紙芝居(昔話)

   じいとてんぐの とりかえっこ/原作・渡部豊子 脚本・絵:藤田勝治/童心社/2023年(12画面)

 

 ある日、じいさまは、てんぐさまに声をかけられ、すみやきしょうばいと てんぐしょうばいをとりかえた。

 すみやきのじいさまのかっこうをして ばあさまのいる家にいったてんぐさま。ばあさまのやることなすことが めずらしく 台所、畑、水汲みと ばあさまのあとをどこまでもついていった。気持ちわくるなったばあさまから 炭を焼いてこいと言われ、山へ行くが やりかたが わからない。煙で、赤い顔は黒くなって、たちまち お手上げ。

 いっぽう、じいさまがもらったのは、どんなものでも ふきとぶうちわ、すがたがきえるかくれみの、地面をかるくけると、とりのように そらをとべる 下駄。

 山の奥だから だれもいない。かくれみのを 着ても着なくても同じ。そこで下駄で地面をかるくけって、あっちこっち とびまわって いい気持ち。ところが、そろそろ おりようとおもったが、降り方がわからない。

 

 隣の芝生は青く見えるが 見えない苦労はつきもの。

 ばあさまの いかりの表情が 迫力満点。


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