どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ふしぎなマンゴー・・パプア・ニューギニア

2018年07月14日 | 昔話(オセアニア)

       アジア・太平洋の楽しいお話 ライオンとやぎ/ユネスコ・アジア文化センター・編 駒田和・訳/こぐま社/1994年

 「ホットケーキ」「パンはころころ」「しょうがパンぼうや」などなどとおなじように、逃げ出すのが楽しい話。
 お話に共通しているのは、ラスト食べられてしまうこと。

 終わり良ければ総て良しでは、ありませんが、この「ふしぎなマンゴー」のラストは余韻があります。

 他の話と同様、マンゴーが強い風に吹かれ、地面におちてころがりはじめます。

 途中あったのは、ぶた、小さな男の子、ふたりの女、はらぺこ狩人。

 ぼくはふしぎなマンゴーさ
 どっこい、あんたにゃ つかまらない
 木からはなれてころころと
 広い世界を 見物に! 

 と、歌いながらにげていきます。

 マンゴーはなんとか、草むらにげこみ、みんなからにげだすことに。

 マンゴーは何日も何日もねむり、じっとしています。それからまた何日もたつと、ふしぎなマンゴーから小さな緑の芽が。
 そうです。ふしぎなマンゴーは、大きなマンゴーの木になる準備をはじめたのでした。
 
 食べられそうになりながら、歌いながらにげだす繰り返しのリズムは、他の似たような話と同様ですが、ラストはなにか希望を感じさせてくれキラリ光るものがあります。食べられておわりになるのは、あららという感じ。

 ホットケーキやパンではこうはいきません。


つきのぼうや

2018年07月13日 | 絵本(外国)


   つきのぼうや/イブ・スパング・オルセン:作・絵 やまのうち きよこ・訳/福音館書店/1975年

 縦長の絵本はほかにもありますが、縦長の特徴がよくいかされているように思いました。

 お月さまが、池のなかにうつった自分をみて、月のぼうやに、つれてくるように頼みます。

 月のぼうやが籠をもってでかけ、途中、星をうっかりけっとばすと、星は流れ星になって

 雲のなかをとおりぬけると、びしょびしょになって
 ひこうきを横に見て
 わたりどりのむれのなかをとおり
 凧にあい
 丘の上でリンゴをもらい
 煙突そうじをしている家で、すすだらけになり
 やがてかわのなかへ

 そこでみつけたのは、小さな手鏡

 こんどは、きたみちをぎゃくにのぼっていきます。

 お月さま、鏡を見て「なんと りっぱで うつくしいかただろう」と、ご満悦です。

 お月さま、さびしかったんですね。

 月を見上げる人も満足かな?

 月のぼうやはかわいく、おりるときは籠がパラシュートがわり。髪もさかだっていて、空中からおりていく様子がみられます。


ヤギとライオン・・トリニダード・ドバコ、ライオンとやぎ・・パキスタン

2018年07月12日 | 絵本(昔話・外国)


    ヤギとライオン/作:内田 莉莎子・文 むかい ながまさ・絵/鈴木出版/1991年


ものすごい夕立の日に、ヤギに声をかけてくれたライオン。
ライオンは雨宿りのあいだバイオリンをひいてあげようと歌いだします。
 あめの ふる ひにゃ
 うちに いて うちに いて
 あめの ふる ひにゃ
 うちに いて うちに いて
 おいしい にくの
 おいでを まつのさ

 親切だと思ったライオンが、おいしいにくとうたったのは、じぶんのことだときがついたヤギ。

 考えて、おちついて、バイオリンをかり、歌いだしたのは

 きのう ころした
 一まんびき ライオン 一まんびき ライオン 一まんびき ライオン

 きのう ころした 一まんびき ライオン
 きょうは なんびき ころそうか

 聞いたライオンは相当びびったようですよ。首をかしげたライオンでしたが、ようじんしたほうが いいと 考えて、おかみさんを、雨の中で薪をとってこいといいます。そして「かえってくるなよ」とも。

 ヤギが繰り返し歌っていると、ライオンはこんどはむすこを外にだします。

 くたびれても、歌うことをやめないヤギ。
 ライオンが外に出ると、ヤギも一目散に逃げだします。

 おはなし会で一度は聞かれたことがあるかもしれません。おもわず笑ってしまいます。藤井いづみさんの語りもネットにありました。
 何度か聞いていますが、楽しいのは歌。
 ライオンの歌を「第九」、ヤギの歌を「アルプス一万尺」で歌った方もいらしゃるようですが、いま一つイメージがわきません。

 絵本の着物を着たライオンはあまりこわくありません。余裕がありそうでなさそうで、ぶるぶる震えるところは大笑いでした。

 トリニダード・トバゴの民話ですが、トリニダード・トバゴは人口134万人(2008年)、カリブ海のトリニダード島とトバゴ島の二島と属領からなる共和制国家で、イギリス連邦加盟国とありました。


ライオンとやぎ(アジア・太平洋の楽しいお話/ライオンとやぎ/こぐま社/1994年)

 ライオンとやぎの順番が逆ですが、同じ題名でパキスタンの再話。やはり自分がいかに大物であるかをしめすところが共通しています。

 あたりが暗くなって、群れからはぐれた年とったやぎが、一晩過ごそうと思ったほら穴で、おそろしいライオンと鉢合わせしてしまいます。
 ライオンがどうしてここにきたかと、やぎに声をかけると、やぎは
 「わらわは、ジャングルの女王。すでにこれまで50頭のチータと20頭の象と、10頭のライオンをかみころすと神に誓った。すでにこれまで50頭のチータと20頭の象をかみころし、いま、ちかいを守るため、10頭のライオンをさがしているところなのじゃ」と、いいます。

 これを聞いたライオンは、ヤギが本当のことを、いっていると信じ込んでしまいます。

 いったん穴の外に逃げ出したライオンは、ジャッカルにいわれて、またやぎのところへでかけますが、やぎはこんどはジャッカルをおどします。

 「ヤギとライオン」の方は、一万びきのライオンがでてきますが、小さな子に語る場合、一万という数字は大きすぎます。50とか20という数字の方がわかりやすいかも・・・。 


おおきな ものの すきな おうさま

2018年07月11日 | 絵本(日本)


    おおきな ものの すきな おうさま/安野 光雅:作・絵/講談社/1976年


 おおきなもののすきなおうさま。

 屋根よりも高いベッド、プールのような洗面器、百年かかっても食べきれないようなチョコレート。
 チョコレートを食べすぎて、虫歯になった王さまの歯を抜くのは、天井から吊り下げた10人がかりのくぎぬき。
 このくぎぬきはとりかごにつくりかえられることに。
 庭をほって池をつくり、くじらぐらいもある魚をつりあげようと。

 半端ない大きさに唖然としていると、ラストは、大きな大きな植木鉢の上に可愛らしい小さい小さいチューリップが一つ咲いていました。

 お城が出てきますが、城のブロックの一つ一つ,屋根の瓦、人物の一人ひとりも細かく描かれています。面白いと思ったのは、くぎ抜きをつくるところ。設計図があり、ふいごで鉄を熱しています。

 王さまは、小さなチューリップをみて、どうおもわれたのでしょう。

 命を人間がつくることはできない、花一つ、虫一つが、かけがえがないものであることをを思わねばならない、と作者のメッセージも明快です。


人食いとらのおんがえし

2018年07月09日 | 絵本(昔話・外国)


    人食いとらのおんがえし/松谷 みよ子・文 長野 ヒデ子・絵/佼成出版社/2007年

 命をすてても恩返しするはげしさだけなら、じんとくるものがありますが、とらのおんがえしが半端ないので、どうにもしっくりきません。

 のどにささった銀のかんざしをぬいてあげた木こりの若者に、とらがおんがえしをするのですが、半端ないおんがえし。

 木をひっこぬいてとどける、都の大臣のむすめをつれてくる、婚礼をあげている家に飛び込んで、酒の壺や、もち、にわとりをうばい、馬や牛を集めて、若者のところへ届けたり。

 若者はとらからのおくりものをもって、都の大臣のところへ行って、姫の婿ぎみになるのですが・・。

 ある年、都にとらがあらわれ、人や馬をけちらしたり、おおあばれ。

 とらは自分の死期をさとり、若者にうたれる覚悟をきめていました。

 とらと若者の関係だけならいいのですが、とらが若者以外にする行為はほめられたものではありません。


おおきなおひめさま

2018年07月08日 | 絵本(日本)


    おおきなおひめさま/作:三浦 太郎/偕成社/2013年


 縦長で切り絵とコラージュが楽しめる絵本です。

 ”むかしむかし”と昔話風に話が展開してゆきます。

 むかし、ある国の王さまの夢に、神様の使いが現れて、「おまえに むすめを さずけよう。だが、ひめには まほうが かかっている。そのまほうが とけなければ、このくには ほろびてしまうだろう」というお告げ。

 夢の通り、お姫さまが、庭の葉っぱの上にすわっていました。でも手のひらにのる大きさ。ところが、お姫さまは、毎日毎日おおきくなって、とうとうお城の塔をつきやぶる大きさに。

 塔の窓に何か見えます。王さまは正体を探るべく、はしごをのぼっていきますが、それはつやつやした花の種でした。お姫さまのおひそにあった種をとりだすと、お姫さまはみるみるうちに、小さくなっていきます。でも小さくなったといっても、王さまとお妃さまの倍ぐらいのお姫さまでした。

 ベッドが、はね、ゆびわのはこ、ティーカップ、くまのぬいぐるみ、こどものベッドと指数関数風におおきくなっていくページには、なにやら説明している学者?の写真が。

 裏表紙前の見開きには七五三?の写真とパパ?の似顔絵もあります。

 大きくなっていくさまにひきこまれそうです。

 種は、お城のまわりにきれいな花を咲かせています。


自由・・インドネシア

2018年07月07日 | 昔話(東南アジア)

      象のふろおけ/世界むかし話11 東南アジア/光吉夏弥・訳/ほるぷ出版/1979年


 飼い主のない犬、食べものは自分で探し、寝るのも軒下や橋の下。

 都にいくと、ごみ箱にはおいしい残り物。
 つやつやした毛並みの犬に会います。

 飼い主がいる犬は、美味しいものが食べられ、行水やブラシもかけてもらったり。

 ところが、飼い主がいない犬は、飼い主のいる犬の首に、赤いきずあとがあるのを気がつきます。鎖ですれたきずでした。

 飼い主のいる犬は、「鎖でつながれることぐらいなんでもないことさ」といいますが、飼い主のいない犬は、自由がある方がいいと、村に帰っていきます。

 たしか、イソップの寓話にもあった話。

 どちらを選びますか?と問いかけます。


いろいろな方の語り

2018年07月07日 | お話し会

 「大人のためのおはなし会」は、複数の方の語りで構成されているのがほとんどですが、同じ方のお話を,一時間半から二時間程度じっくり聞けるのも貴重な機会です。

2024.10.31  <内藤直子さんのおはなし会>

  台風21号の影響か二日前まで雨模様でしたが、今日は久しぶりの晴れ。

 1 だめといわれてひっこむな(愛蔵版おはなしのおはなしのろうそく5)
 2 ボタンインコ(ファージョン作 ムギとおうさま 岩波書店)
 3 きんいろのしか(バングラデッシュの昔話 福音館書店)
 4 マッチ売りの少女(アンデルセン 愛蔵版おはなしのろうそく12)
 5 ねことねずみ(イギリスの昔話 愛蔵版おはなしのろうそく11)
 6 ガチョウ番のむすめ(グリム(愛蔵版おはなしのろうそく2)

 

2023. 5.16  <多勢久美子さんのおはなし会>

 多勢さんの軽快なトークに笑わされながら、いつの間にか お話しの世界へ。語りの間にトークがはいるのは、ありますが、トークの間に、話を語られていました。

 多分、聞き手をみながら、トークを展開されたようです。当日は大人だけでしたが、子どもだと、どんな話をされたのでしょうか。

 おはなし会では、プログラムが用意され、出典の明記、テキストの展示がされることも多いのですが、一切ありませんでした。

 山形で活動されていたといいますが、「鶴のおんがえし」は、鶴の織った布が、お寺に収められているという伝説からとった話。聞きなれた話とは、だいぶ異なっていました。

 現在は、松江で活動されていますが、松江らしく、のちのオオクニヌシの話、弁慶の話など。

 「それからのうさぎ」も出典は不明ですが、松谷みよ子さんの話を思わせる話。もとが、松谷さんのものだと、だいぶ簡略化され、信用を回復するのは、なかなか大変だと、教訓つき。

 このほかにも、いくつかあり、最後は、よめさんの屁。屁のにおいを防ぐため、塀ができたというオチ。

 

 おはなし会の固定観念にとらわれていたことを反省しました。昔話が口承されてきたことを思えば、テキストの一字一句覚えようとしなくてもいいのではないかとも思いましたが、これは素地があってのこと。やっぱり語りは、難しいというのが実感でした。

2022.10.27  <甲斐智子さんのおはなし会>

  コロナが収束しない中で、お話を聞く機会もあまりありません。久しぶりに少人数でじっくり楽しめました。

 1 ねずみじょうど(おはなしのろうそく3)
 2 長ぐつをはいた猫(おはなしのろうそく5)
 3 うみのみずはなぜからい(おそばのくきはなぜあかい)
 4 うけとれ、走れ!(世界のはじまり/メイヨー再話/岩波書店)
 5 あくびがでるほどおもしろい話(おはなしのろうそく5)
 6 犬になった王子(白いりゅう黒いりゅう/岩波書店)

2019.9.28  <近藤幸子さんのおはなし会>

 1 金の水さし(スペインの昔話/世界むかし話3 ねこのしっぽ/ほるぷ出版)
 2 しんせつな地主さん(ファージョン作/ムギと王さま/岩波書店)
 3 熟し柿と泥棒(日本の昔話)

 「しんせつな地主さん」は50分ほど。やっぱり最後はジーンときます。

2018.7.7   <浅見和子さんのおはなし会>

 ピッコロさん主催のおはなし会。

 1 かちかち山(おはなしのろうそく愛蔵版「だめといわれてひっこむな」 東京子ども図書館)
 2 皇帝の玉座で歌をうたったオンドリ(三本の金の髪の毛/ほるぷ出版)
 3 くつやのドラテフカ(千びきのうさぎと牧童/岩波書店)
 4 雨のち晴れ(ミリアム・クラーク・作/松岡享子・訳/東京子ども図書館)
 5 百姓のおかみさんとトラ(子どもに語るアジアの昔話2/こぐま社)

 毎回思うことは、読むだけではわからなかった楽しさが、語りからは伝わってくることです。
 「雨のち晴れ」は、はじめてでしたが、ガチョウ奥さんのとぼけた感じが楽しめました。

2017.10.16   <木村恵子さんのおはなし会>

 秋、おはなし会も多くあります。今日は、山形の木村さんのおはなし会。浦和です。外はぐっと冷え込みましたが、語りはなんともあったかいものでした。

 1 3びきくまの話(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店)
 2 魔法使いの居る街(淋しいおさかな/三一書房)
 3 クロワッサンのできかた サンタクロースのハンバーガー(食卓一期一会/晶文社)
 4 ウリボとっつあん(世界のむかし話 南欧/ほるぷ出版)
 5 となりのべこ(出典不詳)
 6 びっきむがし(全国昔話資料集成24/真室川昔話集/岩崎美術社)
 7 絵図おかた(全国昔話資料集成1/羽前小国真室川昔話集/岩崎美術社)
 8 葬頭河の婆さまのはなし(佐々木 悦・再話)

 「淋しいおさかな」は、別役実の童話集。別役実がこんなお話も書いているとは思いもよりませんでした。
 「絵図おかた」は、「絵姿女房」の話ですが、最後の部分は栗売りと、これははじめて聞いたラストでした。

2017.6.30  <坪木悦子さんのおはなし会>

 浦和で開かれた「子どもの本連絡会」「ばばちゃんのおはなしを楽しむ会」その十二 坪木悦子さんのおはなし会でした。

 1 不思議な太鼓(定本日本の民話20/伊勢・志摩の民話/近江の民話/未来社)
 2 地獄からもどった男(子どもに語る日本の昔話1/こぐま社)
 3 へやの起こり(日本昔話百選/三省堂)
 4 サルのきも(子どもに聞かせる世界の民話/実業之日本社)
 5 さきざきさん(かもとりごんべえ/岩波少年文庫)
 6 ごろはちだいみょうじん(同名絵本/福音館書店)
 7 きつねのおはなはん(同名絵本/福音館書店)

2017.4.27  <平田美恵子さんのおはなしを楽しむ会>

 世田谷「エンドウ豆の会」のおはなし会におじゃましました。

 今日はコートを着ている人がいたり、何か中途半端な陽気でした。20℃を切っていたので、着るものも春冬が同居しているようでした。

 1 いっすんぼうし   同名絵本/福音館書店
 2 カメの笛      ブラジルの昔話/東京子ども図書館
 3 狩人と花の精    子どもに語るモンゴルの昔話/東京子ども図書館
 4 みにくいアヒルの子 子どもに語るアンデルセンのお話2/こぐま社

 会場には40名ほど。おはなし会もこれぐらいの人数がゆっくり聞ける感じがしました。
 会場が広くて人数が少なかったり、参加人数が多くても少し落ち着きません。
 平田さんの語りはゆったりと聞けました。

 「みにくいアヒルの子」は40分。子ども向けに短くしたものもありますが、やはり原作にふれてみたいものです。

2016.9.24 <佐々木 久 喜寿記念おはなし会>

 蓮田でひらかれた佐々木 久さんの喜寿のおはなし会。おはなし会のほとんどは女性。というか男性の方の語りは、はじめてでした。

 1 ねずみじょうど(おはなしのろうそく3/東京子ども図書館)
 2 額に柿の木(にほんむかし かたりぞうし/石井準一郎・編)
 3 恵比須様とニワトリ(山陰むかしばなし大学再話コース記念誌)
 4 粟島のハ百比丘尼(山陰むかしばなし大学再話コース記念誌)
 5 蛇になった娘(日本の昔話2/福音館書店)
 6 仙人のおしえ(日本の昔話5/福音館書店)
 7 パオバブのきのうえで(アフリカ・マリの昔話/福音館書店)
 8 ドコ(アジアの昔話4/福音館書店)
 9 ふしぎな胡弓(むかしばなし再話集/昔話大学 埼玉)

 いつもながら、読むのと聞くのでは大分印象がちがいます。

 「パオバブのきのうえで」は、絵本でみていたのですが、話される方もいらっしゃるようです。
 「ドコ」は、なんともいえない終わりなのですが、からっとしていて思わず笑いました。 

2016.7.2  <望月みどりさんのおはなし会> 

 ピッコロさんと小川町教育委員会共催のおはなし会。

  1 大工と鬼六(日本の昔話②/したきりすずめ/福音館書店)
  2 赤鬼エティン(おはなしのろうそく15)
  3 やもめとガブス(おはなしのろうそく12)
  4 マレーン姫(グリム童話集3/岩波書店)
  5 ブタ飼い(アンデルセン/おはなしのろうそく14)
  6 白い石のカヌー(アメリカのむかし話/偕成社文庫)

 休憩なしで一時間半。望月さんのおはなしにひきこまれました。80人ほどの一番後ろで聞いていました。
 たんたんとお話され、あまり大きな声ではなかったように思いましたが、一言一言がよく届いていました。

 「やもめとガブス」「白い石のカヌー」ははじめてふれる話。いつも思うことですが、まだまだ知らない話が多くあります。

2015.10.17 <神原和子さんのおはなし会>

 おはなしサークルピッコロ主催の、神原和子さんのおはなし会でした。

 1 三びきのこぶた(瀬田貞二再話/同名絵本/福音館書店)
 2 ミアッカどん(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店)
 3 世界の果ての井戸(子どもに語るイギリスの昔話/こぐま社)
 4 ノロウエイの黒牛(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店)
 5 水門で(フィリバ・ピアス/「幽霊を見た10の話」)

 「水門で」をのぞけば、何度か聞いたことのある話ですが、語り手により、こんなにもちがうのかとあらためて思うものばかり。「水門で」は、じっくり考えさせられるお話。
 はじめての話で、聞いているときは勝手にオランダを想像していましたが、作者はイギリスの方でした。
 こうしたお話会では、どこかに日本のものも入るのが多いのですが、あえてイギリスのものだけで構成されているように思いました。

2014.9.29 <としばあちゃんのむかしむかし>

 蓮田の石田淑子さんのお話し会。おばあちゃんの語り口。とってもいい時間をもてました。
 会津弁というと「八重の桜」でおなじみですが、この会津弁をつかった話が5話。

 瀬田貞二が余寧金之助というペンネームで書いたという「郵便机」は、40分ほどでしたが、こころあたたまる話でした。
 昔話を読み始めたとき、最初に読んだのが石田さんの本だったのですが、ご本人にあえてよかったです。

  1 瓜ひめっこ(会津の昔話/石田としこ文)
  2 猿むがし(ふくしまの民話集第一巻/奥会津の伝承)
  3 つぶときつねの跳ねやっこ(会津の昔話/石田としこ文)
  4 夜の豆は七里もどっても食え(五十嵐七重の聞きがたり)
  5 りんごの緋の衣のはなし(石田としこ作)
  6 郵便机(余寧金之助作)

2013.10.20  <平塚ミヨ、光野トミさんのおはなし会>

 おはなしサークル・ピッコロさん主催のおはなし会。とにかくお二人の話を聴けるという贅沢なおはなし会でした。

 1 ぼうし・おてがみ(A・ローベル・作/ふたりはきょうも、ふたりはともだち/文化出版局)平塚さん
 2 ジャックと豆の木(イギリスとアイルランドの昔話/福音館書店) 光野さん
 3 空を飛んだ亀(かたれやまんば第3集)  平塚さん
 4 黄金の土(エチオピアの昔話 山の上の火 岩波書店) 光野さん
 5 ウサギどんとキツネどん(アメリカの昔話/ウサギどんとキツネどん/岩波書店)  光野さん
 6 お話の名手ナフタリと愛馬スースの物語(お話を運んだ馬/シングー・作/岩波書店) 平塚さん


2013.12.4

 浦和「ばばちゃんのおはなしを楽しむ会」その三 近藤幸子さんと左近司マサ江さんのおはなし会でした。

 1 近藤幸子さん

  聖なる夜(セルマ・ラーゲルレーヴ作/うらたあつこ・訳/ラトルズ)
  シュヌッツル、シュノッツル、シュヌーツル(ルース・ソーヤー・作/クリスマス物語集 偕成社)

 2 左近司マサ江さん(キンばっぱのとんとん昔があったとぉ)

  かさじぞう
  天狗さまのうちわ
  うさぎどんとむじなどん
  へびの嫁さんになったはなし
  じさのねしょんべん
  小僧まて

2012.11.29  <光野トミさんのおはなし会>

 おはなしサークル・ピッコロ主催。

 1 おそばのくきはなぜあかい(石桃桃子・文/同名絵本)
 2 たぬきと山伏(木下順二・文/わらしべ長者)
 3 ざしき童子のはなし(宮沢賢治・作/風の又三郎)
 4 エルシー・ピドック夢で縄とびする(エリナー・ファージョン・作/ヒナギク野のマーテイン・ピピン)

 語りを聴くという経験も2年弱で、まだまだ右も左もわかりませんでした。 

 「エルシー・ピドック夢で縄とびする」は50分ほど。その後、30分を超えるお話を何回か聴く機会もありましたが、こんなに長い語りはとにかく衝撃でした。

2012.5.12 <平塚ミヨさんのおはなし!おはなし!>

 図書館まつりの講演会とおはなし会。

 1 おかあさんのたんじょう日(マージョリーフラッタ作/おかあさんだいすき/岩波書店)
 2 こぶたじいさま(福音館書店)
 3 グラのきこり(山の上の火/岩波書店)
 4 ねずみの小判干し(おはなしのろうそう26/東京子ども図書館)
 5 魔法の指輪(レアンダー作/ふしぎなオルガン/岩波書店)
 6 ぼうし・おてがみ(アーノルド・ローベル作/文化出版局)


王さまの耳は、ロバの耳、おうさまは豚のえさをたべたぞ!、ほか

2018年07月06日 | 昔話(外国)

 古くギリシャ神話にでてくるという話ですが、ミダス王の伝説では、ロバです。

王様の耳は馬の耳(世界の花と草木の民話/日本民話の会 外国民話研究会・編訳/三弥井書店/2006年初版)
 
 フランスの話ですが、馬の耳として出てきます。

・やぎの耳(ラング世界童話全集2 ばらいろの童話集/川端康成 野上彰:編・訳/偕成社文庫/1977年初版)

 ラングがセルビアの話として再話したものですが、ヤギの耳として出てきます。

おうさまは豚のえさをたべたぞ!(アジアの笑いばなし/松岡享子・監訳/東京書籍/1987年初版)

 ミャンマーの話ですが、王さまが豚のえさを食べます。

 あらゆるごちそうを食べていた王さまが、豚や牛の餌となるもみがらをおいしそうに食べます。おともの男は王さまから秘密を守るようにいいつけられますが、この秘密をだれかにしゃべりたくてたまりません。だまっているとお腹はふくれ、眠ることもたべることもできなくなってしまいます。

 そこで深い森に出かけ、幹に大きな洞のある木をみつけ「王さまは豚のえさをたべたぞ!」「王さまは豚のえさをたべたぞ!」とささやく。これでおともの男は気分がよくなって以前のように普通の生活ができるようになります。
 ところがお祭りに使用する太鼓がふるくなって、あたらしい太鼓をつくることになって、それに使われたのが、王さまのおともが大事な秘密をうちあけた例の木。お祭りの日、太鼓が打ち鳴らされると・・・・

 権力者を笑い飛ばすのは、どこの国にもあるようです。

 このミャンマーの話は、「藁を食べた王様」(ビルマのむかしばなし/中村裕子他訳/新読書社/1999年)というタイトルで訳されていますが、東京書籍版のほうがわかりやすいタイトルのようです。

王子さまの耳はろばの耳(世界の民話7/三原幸久/家の光協会/1978年初版)

 ポルトガルの話ですが、前段が他の国のものとはことなります

 子どものいない王さまが三人の仙女をよんで、子どもがさずかるようにお祈りをしてほしいと頼むと、やがて王子が生まれます。
 この王子のお祝いをしようと、仙女をよぶが、一人の仙女を呼び忘れてしまいます(いばら姫もそうでした)。怒った仙女が「王子にロバのような耳がはえますように」と呪文をかけてしまうというもの。


 仙女が「妖精」と訳されているのが(王さまの耳は、ロバの耳/子どもに聞かせる世界の民話/矢崎源九郎・編/実業之日本社/1964年)ですが、王さまが妖精を呼び忘れることはなく、三番目の妖精が、はじめの二人に、思っていたことを言われ「王子に、ロバの耳が、はえますように。そうすれば、けっして、威張ることのない、王子になるでしょう。」と、いってしまうというもの。

王さまの秘密(象のふろおけ/世界むかし話11 東南アジア/光吉夏弥・訳/ほるぷ出版/1979年)

 タイの昔話で、王さまの秘密というのは、頭にあざがあるというもの。

 床屋が病気になって、代わりに王さまの床屋になった男が秘密をまもるため、森の木の穴の中に、王さまの秘密をぶちまけます。その2,3か月後、何十年も都の人に時を知らせてきた太鼓の胴にひびが入って、代わりのたいこをつくることになります。その材料に選ばれたのは、床屋が秘密をぶちまけた木でした。

 太鼓の打ち初めの式のとき、太鼓が打ち鳴らされると・・・・

 同じシュチュエーションといっても、さまざまです。   


象のふろおけ・・ミャンマー

2018年07月06日 | 昔話(東南アジア)

      象のふろおけ/世界むかし話11 東南アジア/光吉夏弥・訳/ほるぷ出版/1979年


 「象のふろおけ」? 象を入れる風呂桶というのは相当大きく頑丈なものが必要でしょう。

 象の風呂桶をつくることになったのはつぼ作り。
 つぼ作りの隣には洗濯屋がいて、つぼ作りは洗濯屋の家が立派なのがしゃくで、ひとあわふかせてやろうとおもっていました。

 王さまには、たくさんの象がいましたが、宝物として珍重されている白象は、どうしても手に入りませんでした。
 つぼ作りは、王さまの灰色の象を洗わせてごらんになってはいかがでしょうと、進言します。というのは洗濯屋が、どんなうすよごれた布でも夏の雲のように真っ白に洗い上げることができる名人だからというのです。

 王さまから象を洗い上げて白象にしてくれといわれて驚いた洗濯屋でしたが、つぼ作りの入れぢえと見抜いた洗濯屋が、それでは象が入れる風呂桶で石鹸をとかしたお湯の中で、洗う必要があるといいだします。

 すると、王さまは、つぼ作りに象の風呂桶をつくるように命じます。
 何とか作っても、足を入れさせると風呂桶が壊れます。次にうんと分厚い風呂桶をつくりますが、今度は熱すぎてお湯がよくわきません。

 何度も何度も作り直しますが、象が入っても大丈夫で、お湯がよくわくようなそんなちょうどいい厚さの風呂桶はできません。

 そのうち・・・・。

 人をねたむといいことはありません。
 結局つぼ作りと洗濯屋は仲良くなるのですが、たぶんそうなったのでしょうと突き放しています。


イソップものがたり うさぎとかめ

2018年07月05日 | 絵本(昔話・外国)


    イソップものがたり うさぎとかめ/作:ジェリー・ピンクニー・作 さくま ゆみこ・訳/光村教育図書/2013年


 うさぎとかめのかけっこ。こんな絵本になるのかあ~と、とにかくびっくり。

 もちろんうさぎが、ちょいとひと眠りする場面もあるのですが、あとは、かめがゆっくりすすみます。

 大きな文字で
  「ゆっくり」
  「ゆっくり ゆっくり」
  「ゆっくり ゆっくり いそがず あせらず」
  「ゆっくり ゆっくり いそがず やすまず」
 ひたすら歩き続けるうさぎ。

 見つめる わに、へび、いのしし、ねずみ、おおかみ、みんなおしゃれ。服を着ています。

 画面いっぱいにえがかれた動物たちが躍動しています。

 文にすると短いイソップの寓話。本当に絵が楽しめる絵本です。


ねこのさら

2018年07月02日 | 絵本(日本)


    ねこのさら/作・絵:野村 たかあき 監修:柳家 小三治/教育画劇/2017年

 最後のオチ、小さい子にわかるかなあとおもいながらみました。

 落語を絵本にしたものですが、版画の絵の味があって、いかにも落語らしい世界。

 道具やと茶店のじいさんのテンポよいかけあい、高座で聞いたら楽しそうです。

 茶店でネコのお皿、よくみると<えいこらいの うめばちのちゃわん>という逸品。

 道具や、とぼけてネコを三両でかい、皿もつけてくれるよう茶店のじいさんにもちかけます。

 ネコは、きたない、毛がつく、どろだらけになるとしぶるじいさんを説き伏せて、なんとかネコを買うことにした道具や。いざ、皿をつけてくれといっても、今度はしぶるじいさんです。

 道具やもしたたかですが、じつはじいさんのほうが、もっとしたたかだったというオチ。

 オチは想像してみてください。

 茶店のじいさん、お皿にはこだわっているようで、表も裏も高価そうなお皿がいっぱいです。


どんぐりむらの ぱんやさん どんぐりむらの おまわりさん どんぐりむらの どんぐりえん

2018年07月01日 | 絵本(日本)


    どんぐりむらのぱんやさん/なかや みわ・さく/学研/2011年

 どんぐりむらのぱんやさん、どれもこれもおいしそうなパンがならんでいます。

 でもこのところ、おとうさんどんぐりは、新しいパンをつくるのに四苦八苦。
 こっぺとくっぺが楽しみにしていた遊園地も、のばしてもらえないかといいだします。

 こっぺとくっぺは、遊園地に行きたくて、夜パン作りを始めます。
 ところができあがったのは、大きな木のようなパン。
 でも、おとうさんどんぐりは、こどもがつくったきのようなパンを見て、あたらしいパンがひらめきます。

 子どもどんぐりが作った、木のようなパンに、ドングリのようなパンを30個つって、お客さんをまつます。

 なんともかわいらしいどんぐりさんたち。

 おかあさんどんぐりは、朝の忙しい時間、保育園の連絡帳をおおいそぎでかいて、自転車を走らせます

 この絵本には登場しませんが、そのほかのどんぐりむらの、どんぐりができる木の名前の個性的な面々も紹介されています。

 

    どんぐりむらのおまわりさん/なかや みわ/学研/2012年

 おまわりさんって すごいなあ!と おまわりさんにあこがれれた にっくのお話です。

 おにいちゃんのにっくが おとうとのにっちの手をはなれた風船を取ってあげようと、木に登ったのはいいが、おりれなくなって さあたいへん。

 おまわりさんに、助けをもとめると、おまわりさんは すぐに いっちをたすけてくれました。

 それから いっちは おまわりさんになるため みんなにやさしくしたり、力仕事をしてあげたり、元気にあいさつ。

 いつのまにか、どんぐりむらの「こどもおまわりさん」と、よばれるようになった いっち。

 でも、「ほんとうのおまわりさんになるには、もうすこし おおきく ならないとね。」と、おまわりさんにわれ「ちいさくても みんなの やくに たっているよ」と、むきになった にっち。

 おまわりさんが見つけられない まてばじいさんの杖を 毎日あちこちを捜し歩き ようやく 溝に落ちていた杖を見つけます。ところが長くて重い杖は 簡単に運べません。いそいでおまわりさんを よんで、もどってみると木にたてかけた杖が見つかりません。

 それからふたつぶは、日が暮れるまで 杖を捜しますが、みつかりませんでした。

 ところが交番にかえる途中・・・。

 表紙の見返りにパズルがあり、裏表紙の見返りには どんぐりむらのなかまたち 26名が丁寧に紹介されています。名前がみんな どんぐりの木にちなんでいます。 

 どんぐりむらには、ゆうびんきょく、ぼうしやさん、保育園、図書館、ケーキ屋さん、パン屋さん、ライブの広場まで。カマキリやバッタ、ねずみさん、ミノムシもいます。

 キコ キコ キコ と三輪車をこぐ いっちといっしょに ひとつひとつさがしていくのも楽しみです。

どんぐりむらのどんぐりえん  

    どんぐりむらのどんぐりえん/作:なかや みわ/学研/2013年初版

 保育園の一日と、お店屋さんごっこに取り組むどんぐりたち。
 あれもこれもやりたいとアイデアをだす子どもたち。お店が多すぎ、先生がうまく整理します。

 当日はお客さんもいっぱい。
 ところが、空が急に暗くなって、ざあざあぶりに。
 すると、先生たちが「かさの みせ」をはじめました。
 お客さんたちに傘をくばり、その傘を広げると、子どもたちがえがいた絵がたくさん貼り付けてありました。
 先生は天気予報をみて、用意周到でした。
 傘の内側にある絵。それぞれが世界に一本しかない傘でした。

 保育園の日常が描かれているのが共感をよんでいるようです。

 「園だより」ならぬ「どんぐり新聞」が、挟み込まれていたり、どんぐりえんの子どもたちの一人一人が家族とともに紹介されていたりと細かなことまで気配りが行き届いています。

 この「どんぐりえん」木のにおいがします。入り口、床、テーブル、滑り台、砂場、そしてお店屋さんも木でできたもの。

 気がつきませんでしたが、年齢別のクラスではなく、縦割り保育だったんです。

 同じ作者の2013年発行の絵本ですが、どんぐりといってもさまざまな木がありますから、木の種類の方は「どんぐりむらのぱんやさん」のほうがわかりやすくなっています。

 

    どんぐりむらのだいくさん/なかや みわ・さく/学研/2016年
 
 
 どんぐりむらのだいくさんは、腕のいい大工さん。手すりを作ったり、スロープをつくり、こわれたブランコも ちゃちゃと なおします。
 
 どんぐりえんの こどもたちが お昼寝から目を覚ますと、おおきな遊具が できていました。
 
 大工さんが あちこちさがして、ようやく 新婚さんの家になる土台の木を見つけました。その帰り道、大きくて立派な ふたごの木を みつけました。このふたごの木をながめていたら、すてきな考えが浮かびました。それからは 仕事帰りに、かならず ふたごの木のところにやってきて もくもくと ある いえをつくりました。
 
 大工さんは、この家を だれでも じゆうにつかってくつろいで! といいました。「みんなの おうち」です。
 はじめは、みんなじぶんの家があるので、「みんなの おうち」にいくことはありませんでした。ところが、くぬぎばあさんの キッチンが こわれてしまい、お料理をはじめると おいしそうな においに つれられて こどもたちが あつまってきました。くぬぎばあさんは じまんの きのこ料理を ごちそうしました。みんなで 食べると おいしさも倍増。そのうち、こどもたちの お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃんも あつまるようになり、さらに・・・。
 
 だんだん、せまくなった 家の拡張工事が はじまって できあがった おうちは?
 
 
 シリーズはじめてという しかけをひらくと 扉が二つ 「みんなの おうち1」「みんなの おうち2」の二つの扉。キッチン、お風呂 屋上にはハンモック 星の観測所 舞台。もちろんブランコ、滑り台も。

 付属のどんぐり新聞の記事には楽しそうな結婚式。
 
 こんなコミニュティがあったら、どんなに楽しいことか! いがみ合いや、孤独は無縁の「みんなの おうち」です。