Mars&Jupiter

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新年会とシェンの「宋王朝の2つの詩」

2008-02-17 10:50:02 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は新年会(とはいうものの遅すぎるかもしれない)
があったのでウォーキングを休みました。
沖縄料理のお店でいい気になって泡盛を飲み、
少し調子にのって飲みすぎてしまった。
でも、人との再会というものはとにかくいいものである。

昨日聴いたシェンの「宋王朝の2つの詩」は、
CDの解説書によると1985年に作曲されたようで、
作品は現代的な音楽だが、アジア的な部分もみられる。
1曲目は南宋の詩人陸游の作品をとりあげている。
愛国心をもった人物で、当時北にあった金王朝に対して、
主戦論を唱えた人物だということだ。
「釵頭鳳」という詩のタイトルであるが、
離婚した従兄妹の唐婉と10年ぶりに再会した時、
書いた作品のようで、占いの結果分かれることになった
彼女への忘れえぬ想いが書かれているようだ。

2曲目は李清昭の「聲聲慢」をテクストに使用している。
李清昭は1084年から1155年あたりまで生きた女流詩人のようで、
この詩が書かれた時の中国は、モンゴルの侵攻によって、
宋王朝(南宋)も滅亡の危機にあり、
詩の内容からは、深い嘆きをみることができる。
それぞれの詩を選んだ作曲者の意図は何かは分からないが、
愛国的なものをそこに感じることができる。
中国の詩人もいろいろいるのだなあという
その深い世界の片鱗をこの作品からもみることができる。
コメント
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