Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

カール・マリア・フォン・ウェーバーのピアノ・ソナタ第2番変イ長調を聴きながら星川駅から横浜まで歩く

2008-07-09 05:37:28 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは、1786年生まれのウェーバーの作品。
ウェーバーのピアノ作品は今まで聴いたことはなかったが、
これを機会にと思い、1816年に作曲されたピアノ作品、
ピアノ・ソナタ第2番変イ長調作品39を聴いてみた。
この時期ウェーバーはプラハ歌劇場の指揮者を務めており、
その歌劇場の専属歌手カロリーネ・ブラントと恋愛中にあったようで、
そのせいか、ロマン主義的な色彩が濃くなっているように思える。
明らかにベートーヴェンの時代のピアノ音楽とは違い、
一層ロマン主義的で、ショパンなどのピアノ音楽に
近い印象を持つような音楽であるというのが聴いた感想である。

第一楽章はソナタ形式で書かれ、アレグロ・モデラート・
コン・スピーリト・エド・アッサイ・レガートである。
即興曲風に始まる変イ長調のロマンティックな旋律は、
彼の歌劇の序曲などの音楽を思わせたりもする。
ピアニストとしても活動していた彼らしく、
ヴィルトゥオーソ的な部分も感じさせ、
曲は情熱的な盛り上がり、劇的な展開を見せていく。
第ニ楽章アンダンテは、ロンド形式による楽章である。
ハ短調のやや寂しげに、行進曲風な足どりで始まる音楽は、
様式的にはベートーヴェンのピアノ音楽との近さを感じさせ、
音楽的にはショパンのピアノ音楽への近さを感じさせる。
第三楽章プレスト・アッサイは、変イ長調で書かれ、
「メヌエット・カプリチオーソ」の副題を持つが、
軽快で華やかなこの三部形式による楽章は、
どちらかというとスケルツォ風である。
第四楽章ロンド、モデラート・エ・モルト・グラツィオーソは、
軽やかで流れるような変イ長調の旋律による主題から始まり、
ロマンティックな雰囲気に満ちた音楽である。
しかし、曲の展開は歌劇を思わせるような感じである。
ピアノ曲を聴いているにもかかわらず、
ウェーバーの作品を聴いていると歌劇との関連を
抜きにして考えられない感じがするのである
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする