Mars&Jupiter

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グスタフ・マーラーのピアノ四重奏曲断章を聴きながら横浜から星川駅まで歩く

2008-07-15 05:32:37 | グスタフ・マーラーとアルマ・マーラー
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは、1860年生まれのマーラーの作品。
交響曲や歌曲の作品は残しているが、室内楽の作品はほとんどない。
若い時期から才能を発揮したマーラーは、
15歳でウィーン楽友協会音楽院に入学し、
在学中には楽友協会からピアノと作曲に関して、
何度か賞を受けたようである。
そのピアノ四重奏曲断章は第1楽章のみの形で残っており、
ウィーン楽友協会音楽院在学中の1876年頃に作曲されたようで、
同年初演されているが、学生時代の習作といってよく、
作曲の手法は未熟と思える部分はある。
とはいえ、若い日のマーラーを知ることのでき、
第1主題はマーラーらしさを感じさせる曲である。

感傷的な感じで始まる3つの音を要素とした第1主題は、
「速すぎず」という指示がドイツ語でされている。
これに対抗する第2主題はシューベルト風で、
流れるような旋律は哀愁ただよわせる部分と
明るい部分の旋律があり、時にしてハンガリー的な
ロマ(ジプシー)の音楽を思わせるところもあり、
ブラームス的な部分も感じることができる。
曲はこの2つの主題をもとにしたソナタ形式で書かれ、
この2つの主題は展開部で様々な形に展開され、
再現部では提示部とは構成の違った形で再現される。
ヴァイオリンのカデンツァが最後に置かれているのも
このような曲のジャンルでは異例な感じである。
最後は第2主題の一部が現れ、静かに終わる。
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