昨日は星川駅から横浜まで歩きました。
今回から器楽曲・室内楽曲はドイツ・オーストリア編に入る。
途中聴いたのは、1797年生まれのフランツ・シューベルトの作品。
ずっと前に買っておきながら、聴いていなかったCDで、
ラドゥ・ルプーの演奏によるものがあったので聴いてみた。
聴いたのはピアノ・ソナタ第16番イ短調D.845(作品42)である。
1825年に作曲されたこの作品は、四つの楽章から構成されており、
ルプーはシューベルト独特の叙情的な世界を活かしながら、
ダイナミックさをあわせもつこの作品に対し、素晴らしい演奏を展開している。
第一楽章モデラートは、ソナタ形式による楽章で、
その形式的な部分ではベートーヴェン風な部分もあり、
悲劇的な主題がドラマティックな展開をみせていくが、
歌曲風で叙情的な主題にシューベルトらしさをみることができる。
第ニ楽章アンダンテ、ポコ・モッソは、主題と5つの変奏で構成され、
穏やかな音楽の中に、彼らしい歌曲の世界をみることができる。
第三楽章メヌエット、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
三部形式による楽章で、トリオの部分が幻想的でいい。
前後の部分の軽快でダイナミックなところが、
ベートーヴェンを思わせるところがあり対照的である。
第四楽章ロンド、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
流れるような軽快な音楽の中で、歌うような部分は、
シューベルトらしさが出ており、ダイナミックで
劇的な終わり方は、ベートーヴェンの音楽を感じさせる。
とはいえ、ベートーヴェンを意識しながらも、
その音楽から脱却した自分らしい音楽を、
創造できないかと苦悩していたことを感じさせる。
そういう意味ではシューベルトらしい歌の世界が、
このピアノ・ソナタにところどころで見ることができる。
それにしても作曲家というものは大変なものだ。
今回から器楽曲・室内楽曲はドイツ・オーストリア編に入る。
途中聴いたのは、1797年生まれのフランツ・シューベルトの作品。
ずっと前に買っておきながら、聴いていなかったCDで、
ラドゥ・ルプーの演奏によるものがあったので聴いてみた。
聴いたのはピアノ・ソナタ第16番イ短調D.845(作品42)である。
1825年に作曲されたこの作品は、四つの楽章から構成されており、
ルプーはシューベルト独特の叙情的な世界を活かしながら、
ダイナミックさをあわせもつこの作品に対し、素晴らしい演奏を展開している。
第一楽章モデラートは、ソナタ形式による楽章で、
その形式的な部分ではベートーヴェン風な部分もあり、
悲劇的な主題がドラマティックな展開をみせていくが、
歌曲風で叙情的な主題にシューベルトらしさをみることができる。
第ニ楽章アンダンテ、ポコ・モッソは、主題と5つの変奏で構成され、
穏やかな音楽の中に、彼らしい歌曲の世界をみることができる。
第三楽章メヌエット、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
三部形式による楽章で、トリオの部分が幻想的でいい。
前後の部分の軽快でダイナミックなところが、
ベートーヴェンを思わせるところがあり対照的である。
第四楽章ロンド、アレグロ・ヴィヴァーチェは、
流れるような軽快な音楽の中で、歌うような部分は、
シューベルトらしさが出ており、ダイナミックで
劇的な終わり方は、ベートーヴェンの音楽を感じさせる。
とはいえ、ベートーヴェンを意識しながらも、
その音楽から脱却した自分らしい音楽を、
創造できないかと苦悩していたことを感じさせる。
そういう意味ではシューベルトらしい歌の世界が、
このピアノ・ソナタにところどころで見ることができる。
それにしても作曲家というものは大変なものだ。