Mars&Jupiter

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カール・ツェルニー(チェルニー)の歌曲「思い出」による変奏曲作品33を聴きながら横浜から和田町まで

2008-07-22 06:40:04 | 古典~現代音楽ドイツ編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いた曲は、1791年生まれのツェルニーの作品。
ツェルニーは、ピアノの教則本となる練習曲を多く残した人物である。
ウィーン生まれの彼は、ベートーヴェンの愛弟子の一人で、
演奏家として将来を期待されていたにもかかわらず、
内気な性格ゆえにその道を進みよりも教育者として活動し、
リストなどの次世代の作曲家を育てた師として有名である。
彼は交響曲など800以上の作品を残しているが、
それらの多くは演奏されることは少ないようだ。

歌曲「思い出」による変奏曲作品33は、
1851年もしくは1852年あたりに作曲された作品のようである。
主題はピエール・ロードというフランスの作曲家の歌曲のようだが、
ロードは1774年生まれの作曲家でヴァイオリン奏者として活躍し、
ヴァイオリンのための作品を多く残しているようなので、
歌曲という分野について知られているのは、
このツェルニーのこの作品によってのみかもしれない。
ワイセンベルクの演奏によるものは、
1950年代の録音によるものなので古さを感じさせる。
主題は甘いロマンティックな旋律であり、
モーツアルトと同時代的な響きを感じさせる。
それをもとにしたツェルニーの変奏曲は、
まさにピアニストの華麗な演奏技術をみせる場を
その変奏の中にところどころちりばめている小品である。
コメント
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