昨日は二俣川から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1874年生まれのシェーンベルクのピアノ曲。
12音技法の創始者として有名なシェーンベルクについては、
あらためてその生い立ちについては触れない。
今回は1909年に作曲された3つのピアノ曲作品11と、
1920年から23年にかけて作曲された5つのピアノ曲作品23と
1921年から23年にかけて作曲されたピアノ組曲作品25を聴いた。
聴いたCDの演奏はグレン・グールドである。
3つのピアノ曲作品11は初期の無調で書かれた作品である。
第1曲「中庸に」は、三部形式による作品である。
ゆったりとしながらも鋭い感じをもつ表現主義的な音楽である。
曲そのものには関係ないがグールドのうなり声も時々聴こえてくる。
第2曲「中庸に」は、三部形式により書かれているようだ。
オスティナート風の動きの中、叙情的な旋律が時々現れる冒頭に対し、
対照的な中間部は激しさを持ち、ピアニズム的な無調の音楽である。
第3曲「動きを持って」は、前の2つの曲に比べ主題のない曲で、
急速なテンポの中、激しく野心的な音楽がくりひろげられる。
5つのピアノ曲作品23は無調時代から、
12音技法時代への移行期にあたる作品である。
第1曲「非常にゆるやかに」は、ポリフォニック的な作品で、
3つの声部が和声から解放されたかのように自由な動きをみせる。
第2曲「非常に急速に」は、9音からなる音列を基礎に、
曲が作られており、激しさの部分ももった音楽である。
第3曲「ゆるやかに」は、5音による音列を使っているようだ。
ゆったりとは始まるが、時々音楽は激しくもなり、
最後は神秘的な雰囲気で静かに終わる。
第4曲「活気を持って」も、5音による音列を使った作品。
第5曲「ワルツ」は、12音の音列を使った音楽である。
ここに至りようやく12音技法に到達したといった感じである。
ピアノ組曲作品25は12音技法で書かれた作品である。
第1曲前奏曲の初めの右手に音列の原形が示されるようだ。
第2曲第3曲のガヴォット-ミュゼット-ガヴォットは、
全曲の中でも長大な曲で、しかし緻密に作られた曲である。
まさに12音技法を駆使した意欲的な曲であると思う。
第4曲間奏曲は、両手の手の動き方が興味深い。
第5曲メヌエットは、各声部の動き方がなかなかである。
第6曲ジーグは、強調されたリズムと、
めまぐるしく変化していく音楽の展開が面白い。
ピアノ奏者にとってはなかなか難曲なのかなとも思う。
この3曲を聴くとどのようにしてシェーンベルクが、
12音技法の音楽に至ったのかの経緯をたどることができる。
途中聴いたのは1874年生まれのシェーンベルクのピアノ曲。
12音技法の創始者として有名なシェーンベルクについては、
あらためてその生い立ちについては触れない。
今回は1909年に作曲された3つのピアノ曲作品11と、
1920年から23年にかけて作曲された5つのピアノ曲作品23と
1921年から23年にかけて作曲されたピアノ組曲作品25を聴いた。
聴いたCDの演奏はグレン・グールドである。
3つのピアノ曲作品11は初期の無調で書かれた作品である。
第1曲「中庸に」は、三部形式による作品である。
ゆったりとしながらも鋭い感じをもつ表現主義的な音楽である。
曲そのものには関係ないがグールドのうなり声も時々聴こえてくる。
第2曲「中庸に」は、三部形式により書かれているようだ。
オスティナート風の動きの中、叙情的な旋律が時々現れる冒頭に対し、
対照的な中間部は激しさを持ち、ピアニズム的な無調の音楽である。
第3曲「動きを持って」は、前の2つの曲に比べ主題のない曲で、
急速なテンポの中、激しく野心的な音楽がくりひろげられる。
5つのピアノ曲作品23は無調時代から、
12音技法時代への移行期にあたる作品である。
第1曲「非常にゆるやかに」は、ポリフォニック的な作品で、
3つの声部が和声から解放されたかのように自由な動きをみせる。
第2曲「非常に急速に」は、9音からなる音列を基礎に、
曲が作られており、激しさの部分ももった音楽である。
第3曲「ゆるやかに」は、5音による音列を使っているようだ。
ゆったりとは始まるが、時々音楽は激しくもなり、
最後は神秘的な雰囲気で静かに終わる。
第4曲「活気を持って」も、5音による音列を使った作品。
第5曲「ワルツ」は、12音の音列を使った音楽である。
ここに至りようやく12音技法に到達したといった感じである。
ピアノ組曲作品25は12音技法で書かれた作品である。
第1曲前奏曲の初めの右手に音列の原形が示されるようだ。
第2曲第3曲のガヴォット-ミュゼット-ガヴォットは、
全曲の中でも長大な曲で、しかし緻密に作られた曲である。
まさに12音技法を駆使した意欲的な曲であると思う。
第4曲間奏曲は、両手の手の動き方が興味深い。
第5曲メヌエットは、各声部の動き方がなかなかである。
第6曲ジーグは、強調されたリズムと、
めまぐるしく変化していく音楽の展開が面白い。
ピアノ奏者にとってはなかなか難曲なのかなとも思う。
この3曲を聴くとどのようにしてシェーンベルクが、
12音技法の音楽に至ったのかの経緯をたどることができる。