昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1632年生まれのリュリの作品。
フィレンツェで粉屋の息子として生まれた彼は、
フランシスコ会の修道士からギターを学んだようだ。
フランス貴族のロジェがイタリア旅行から帰国の際に彼は、
フランスに連れてこられ、その後フランス宮廷で音楽家として活躍した。
1653年国王付き作曲家に任命されて以後34年間にわたりルイ14世に仕え、
フランスにおけるオペラとバレエの伝統を確立させた人物である。
コメディー・バレ「町人貴族」の音楽LWV43は、
1670年に初演され好評を博し、その後も再演された作品である。
劇作家モリエールとリュリの共作によるこの作品は、
トルコの儀式などを入れた異国情緒あふれる曲である。
今回聴いたCDはルネ・ヤーコプスのカウンター・テノール、
ラシェル・ヤーカーのソプラノ、ジークムント・ニムスゲンのバリトンなどの独唱者、
指揮はグスタフ・レオンハルトで、ラ・プティット・バンドの演奏による。
序曲は華やかで優雅な管弦楽による音楽である。
曲は途中からテンポを速め、軽快な感じになる。
次はエール「音楽の先生の弟子が作曲しながら歌う歌」となり、
カウンター・テノールが「夜も昼も、われは悩み、
わが苦しみは限りなし」と悲しげな歌を歌う。
次のエール「女性歌手の歌」はソプラノによる短い曲で、
「夜も昼も、われは悩み、わが苦しみは限りなし」と歌い始める。
「音楽によるディアローグ」は、ひとりの女性歌手と、
ふたりの男性歌手による恋に関する対話が歌によってやりとりされる。
次のエールは4人の踊り手が先生に教えられた動きを演じ、
ありとあらゆるステップを踏むという優雅な踊りの曲である。
この曲の旋律の中にトルコの儀式の音楽の断片を見ることができる。
第1エールは6人の仕立屋職人の踊りとなっており、
続く第2エールは4人の職人の踊りであり、ガヴォットである。
「第1の酒盛りの歌」は男性歌手二人による二重唱である。
「第2の酒盛りの歌」はやはりバリトンとバスによる二重唱で、
「さあ飲もう、友よいざ」と歌い始め、やがてテノールなども加わる。
「トルコの儀式」の曲がこの音楽の中核となる。
トルコ行進曲風に太鼓が叩くリズムに乗ってトルコ人たちが登場する。
「偉大なる神(アラー)」ということばに続き大僧正と、
トルコ人たちの歌のやりとりが途中間奏も入れながら続いていく。
鳴り物も入りトルコ風であることには違いない。
そのあとは諸国民のバレが続き、第1から第6の登場まであるが、
その前の音楽が強烈なのでやや違和感を抱いてしまうものである。
第1の登場は洒落た男女とガスコーニュ出の男とスイス人、
そしてお喋りな町家の老人・老女とのやりとりが続く。
第2の登場は踊りのための音楽であり、
第3の登場は三人のスペイン人たちによる独唱である。
第4の登場は男女のイタリア人歌手の独唱と二重唱である。
第5の登場は第1のメヌエットに続き、二人の男性歌手の独唱と、
二重唱が続き、第2メヌエットをはさみ、最後再び二重唱で終わる。
第6の登場は全体の踊りの合唱のための音楽となっている。
この華やかな中で、「町人貴族」の音楽の全曲を閉じている。
途中聴いたのは1632年生まれのリュリの作品。
フィレンツェで粉屋の息子として生まれた彼は、
フランシスコ会の修道士からギターを学んだようだ。
フランス貴族のロジェがイタリア旅行から帰国の際に彼は、
フランスに連れてこられ、その後フランス宮廷で音楽家として活躍した。
1653年国王付き作曲家に任命されて以後34年間にわたりルイ14世に仕え、
フランスにおけるオペラとバレエの伝統を確立させた人物である。
コメディー・バレ「町人貴族」の音楽LWV43は、
1670年に初演され好評を博し、その後も再演された作品である。
劇作家モリエールとリュリの共作によるこの作品は、
トルコの儀式などを入れた異国情緒あふれる曲である。
今回聴いたCDはルネ・ヤーコプスのカウンター・テノール、
ラシェル・ヤーカーのソプラノ、ジークムント・ニムスゲンのバリトンなどの独唱者、
指揮はグスタフ・レオンハルトで、ラ・プティット・バンドの演奏による。
序曲は華やかで優雅な管弦楽による音楽である。
曲は途中からテンポを速め、軽快な感じになる。
次はエール「音楽の先生の弟子が作曲しながら歌う歌」となり、
カウンター・テノールが「夜も昼も、われは悩み、
わが苦しみは限りなし」と悲しげな歌を歌う。
次のエール「女性歌手の歌」はソプラノによる短い曲で、
「夜も昼も、われは悩み、わが苦しみは限りなし」と歌い始める。
「音楽によるディアローグ」は、ひとりの女性歌手と、
ふたりの男性歌手による恋に関する対話が歌によってやりとりされる。
次のエールは4人の踊り手が先生に教えられた動きを演じ、
ありとあらゆるステップを踏むという優雅な踊りの曲である。
この曲の旋律の中にトルコの儀式の音楽の断片を見ることができる。
第1エールは6人の仕立屋職人の踊りとなっており、
続く第2エールは4人の職人の踊りであり、ガヴォットである。
「第1の酒盛りの歌」は男性歌手二人による二重唱である。
「第2の酒盛りの歌」はやはりバリトンとバスによる二重唱で、
「さあ飲もう、友よいざ」と歌い始め、やがてテノールなども加わる。
「トルコの儀式」の曲がこの音楽の中核となる。
トルコ行進曲風に太鼓が叩くリズムに乗ってトルコ人たちが登場する。
「偉大なる神(アラー)」ということばに続き大僧正と、
トルコ人たちの歌のやりとりが途中間奏も入れながら続いていく。
鳴り物も入りトルコ風であることには違いない。
そのあとは諸国民のバレが続き、第1から第6の登場まであるが、
その前の音楽が強烈なのでやや違和感を抱いてしまうものである。
第1の登場は洒落た男女とガスコーニュ出の男とスイス人、
そしてお喋りな町家の老人・老女とのやりとりが続く。
第2の登場は踊りのための音楽であり、
第3の登場は三人のスペイン人たちによる独唱である。
第4の登場は男女のイタリア人歌手の独唱と二重唱である。
第5の登場は第1のメヌエットに続き、二人の男性歌手の独唱と、
二重唱が続き、第2メヌエットをはさみ、最後再び二重唱で終わる。
第6の登場は全体の踊りの合唱のための音楽となっている。
この華やかな中で、「町人貴族」の音楽の全曲を閉じている。