Mars&Jupiter

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アレクサンドロ・グランディの「おお、汝らみな」を聴きながら

2009-09-19 16:42:18 | バロック音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は飲み会があり、ウォーキングは休みました。
今回とりあげるのは1575年もしくは1580年頃に生まれたグランディの作品。
フェラーラもしくはシチリアに生まれと考えられている彼は、
1597年から1617年の間はフェラーラに住み、
1615年からはフェラーラ市の大聖堂の楽長を務め、
1617年からはヴェネツィアに行き、
サン・マルコ大聖堂の歌手となったようである。
モンテヴェルディと出会い、1627年にはベルガモで、
サン・マリア・マッジョーレ大聖堂の楽長となった。
当時大流行したペストの犠牲となり、
1630年ベルガモで亡くなった作曲家である。

「おお、汝らみな」は、1621年に作曲されたようで、
シンフォニアつきモテット集第一巻に収められている。
「おお、至福なるベネディクトゥス」は、1629年に作曲され、
シンフォニアつきモテット集第三巻に収められている。
今回聴いたCDはデイヴィッド・マンロウ指揮の、
ロンドン古楽コンソートの演奏によるものである。
「おお、汝らみな」は、重々しいオルガンと弦楽器の前奏に続き、
「おお、汝らみな、道を過ぎゆく者らすべて」と、
カウンター・テノールが歌い出して始まる。
途中オルガンと弦楽器によるシンフォニアの部分が続き、
「輝け、天よ、耳をかせ、大地よ」と、
カウンター・テノールが再び歌う。
そのあと再びゆったりとしたシンフォニアの部分となり、
「輝け、天よ、耳をかせ、大地よ」と、
再びカウンター・テノールが歌い始める。
最後は消え入るようにして終わる。
「おお、至福なるベネディクトゥス」は、
コルネット、サックバットによる金管楽器の前奏で始まり、
ルネサンス的でガブリエリを思わせる華やかさがある。
カウンター・テノールとテノールによる歌が続く。
金管楽器とオルガンがその二重唱に絡み合っていき、
神に対する栄光を歌うその曲は輝かしく華麗である。
コメント
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