Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

カレヴィ・アホの室内交響曲第1番を聴く

2013-07-24 05:53:18 | 古典~現代音楽フィンランド編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1949年生まれのフィンランドの作曲家アホの作品で、
1976年に作曲された弦楽器のみによる室内交響曲第1番である。
この作品はヘルシンキ・フェスティヴァルからの委嘱を受けて作曲された。
作曲者の略歴については以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはステファン・アスバリー指揮、
タピオラ・シンフォニエッタの演奏による。
単一楽章制に基づくこの作品は、ヴァイオリンの淡い感じの音と、
低弦がゆったりとした旋律を奏でるアンダンテの音楽に始まり、
やがて速い動きの旋律が奏でられていくプレスティッシモの部分となる。
いったんゆったりとした音楽に戻ったあと、再びプレストの躍動的な音楽となる。
このように緩急の部分を繰り返しながら、音楽は展開されていく。
中間では低弦がワルツのリズムを刻む舞踏的な部分も現れる。
弦楽器が躍動的な動きをみせるアレグロの部分は、
何度も繰り返していくうちに徐々に形を変えていくし、
アンダンテの部分も同様であり全く同じではない。
最後のポコ・メノ・モッソの部分は弦楽器同士が互いに掛け合う感じで、
鳥のさえずりか虫の鳴き声を模しているのか分からないが興味深い。
最後は消え入るようにして静かに終わる。
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フェリクサス・バヨラスの前奏曲とトッカータを聴く

2013-07-23 05:45:16 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1934年生まれのリトアニアの作曲家、
フェリクサス・バヨラスの作品で、
1967年に作曲された前奏曲とトッカータである。
フェリクサス・バヨラスはリトアニア国立音楽院で音楽を学び、
フィルハーモニック交響楽団(現リトアニア国立交響楽団)に、
ヴァイオリン奏者として1957年以後入団して活動を始めた。
のちにライトミュージックオーケストラのために、
ポピュラーソングを作曲するなどし、作曲活動も力を注ぐようになった。
今回聴いたCDはドナータス・カトクス指揮、
セント・クリストファー室内管弦楽団の演奏による。
前奏曲は弦のピチカートで始まり、
そのあとヴァイオリンが主題を奏でていく短い曲。
トッカータはテンポの速い躍動感ある曲で、
弦楽器同士で掛け合いながら、駆け抜けていくような感じである。
盛り上がりをみせたあと、トッティで3つの音を奏で颯爽とした感じで終わる。
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ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルの交響曲第2番変ホ長調を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2013-07-22 05:03:30 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は二俣川から緑園都市まで往復して歩きました。
途中聴いたのは1867年生まれのスウェーデンの作曲家、
ヴィルヘルム・ペッテション=ベリエルの作品で、
1910年に作曲された交響曲第2番変ホ長調「旅は南風とともに」である。
この作品は1911年3月22日トール・マンの指揮、
エーテボリ交響楽団により初演された。
作曲者の略歴は 以前触れたのでここでは紹介する。。
今回聴いたCDはミハイル・ユロフスキ指揮、
ノールショッピング交響楽団の演奏による。
第一楽章「風が止まった」アンダンテ・モルト・トランクィロは、
低弦のゆったりとした旋律から始まり、弦楽器と木管楽器が入ってくる。
やがて金管楽器が響き、そのあともゆったりした感じは続く。
そして、主部の「航海」アレグロ・ノン・トロッポに入り、
軽快でいきいきとした感じの牧歌的な旋律が奏でられていき、
さまざまな楽器に引き継がれていくが、もう一つ甘美な弦楽器に旋律が現れる。
そして弦楽器中心にも旋律が現れる。現れた主題を中心に展開されていく。
金管楽器中心に盛り上がりをみせていき、流れるように音楽は進行し、
自然な感じの音楽の流れ方がよく、最初の旋律が牧歌的な繰り返されたあと、
金管楽器などを中心に盛り上がり、最後おだやかに終わる。

第二楽章「バラの街、ディオニュソズの行進」ヴィヴァーチェ・ストレピタンドは、
打楽器や金管楽器を中心に華やかな舞踏的な音楽が展開される。
もう一つ弦楽器に現れる旋律を中心にさらに盛り上がっていく。
それが静まったあと「エロス(恋愛)の神殿」モルト・アダージョに入る。
フルートの奏でる甘美な旋律は、オーボエに引き継がれ、
さらに他の楽器にも引き継がれ、牧歌的な雰囲気を醸し出す。
ロマンティックに盛り上がりをみせたあと、おだやかな感じになり、
次の「饗宴」アレグロ・モルトの部分に入る。
打楽器の叩くリズムと金管楽器の荒々しい感じが饗宴を想起させる。
そのあと弦楽器がユニゾンで奏で、木管楽器と掛け合っていく。
そして弦楽器と木管楽器で舞踏的な旋律を奏でていき、
再び祝典的なムードが現れ、おだやかな牧歌的な部分と交互に現れ、
舞踏的な旋律がそれぞれ現れ、徐々に盛り上がりをみせていき、
狂乱的な饗宴の様子が描写され、最後は力強く終わる。
第三楽章「郷愁」アンダンテ、モルト・トランクィロは、
クラリネットが主題を奏で、弦楽器がそれを受け継ぐ。
郷愁を感じさせる音楽のあと、ハープが和音を奏で、
木管楽器がそれに絡んでいき、東洋風の旋律を奏でていく。
そして「南からの風」アレグロ・グラジオーソに入り、
軽やかな南方からの風を思わせるような軽快な主題が奏でられる。
「郷愁」の部分も時々入りながら、主題が繰り返され、
ヴァイオリン独奏も入りながら、それまでの楽章の主題が現れて絡み合い、
「南からの風」冒頭の軽快な主題が繰り返され、最後おだやかに終わる。
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ペア・ノアゴーのヴァイオリン協奏曲第2番「境界線」を聴く

2013-07-21 07:51:34 | 古典~現代音楽デンマーク編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1932年生まれのデンマークの作曲家ペア・ノアゴーの作品で、
2002年に作曲されたヴァイオリン協奏曲第2番「境界線」である。
ペア・ノアゴーは、デンマーク音楽アカデミーで音楽を学び、
ヴァン・ホルンボーなどに師事し、ホルンボーなどの影響を受けていたが、
1960年代から無限セリーという独自の作曲の手法を開発したようだ。
今回聴いたCDはペーテル・ヘレスタールのヴァイオリン、
ロルフ・グプタ指揮、スタヴァンゲル交響楽団の演奏による。
第一楽章モデラートは、弦楽器による下降するような音楽で始まり、
打楽器がそれを時々断ち切る。独奏ヴァイオリンがそれに絡みながら、
無限に広がる感じで、神秘的でもあり、音の絡み合い方が独特である。
独奏ヴァイオリンによるカデンツァ的な部分と協奏的な部分を繰り返し、
その後独奏ヴァイオリンと弦楽器の掛け合い、最後静かに終わる。
第二楽章レント、クイエート・エ・クワジ・センプリーチェは、
独奏ヴァイオリンの奏でる旋律で始まる。
弦楽器と打楽器の音が入り、それに絡んでいくが、
この楽章では独奏ヴァイオリン中心に音楽は進行する。
最後は弦楽器の音に独奏ヴァイオリンが語りかけるようにして終わる。
第三楽章アンダンティーノ・センプリーチェは、
独奏ヴァイオリンと弦楽器が一緒になって始まる。
打楽器がリズムを刻み、独奏ヴァイオリンがそれに絡み、
そのあとは弦楽器と独奏ヴァイオリンの掛け合いの部分となる。
弦楽器が繰り返す音型に独奏ヴァイオリンが絡んで、
最後は独奏ヴァイオリンが伸ばす一音で終わる。
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アラン・ペッタション(ペッテション)の交響曲第16番を聴く

2013-07-20 13:14:18 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1911年生まれのスウェーデンの作曲家、
アラン・ペッタション(ペッテション)の作品で、
1979年に作曲された交響曲第16番である。
彼の死後初演された最後の作品である。
今回聴いたCDはジョン=エドワード・ケリーのアルト・サックス、
アラン・フランシス指揮、ザール・ブリュッケン放送交響楽団の演奏による。
第一楽章フレネティーコは、打楽器のリズムと金管楽器の強奏に始まり、
速いテンポによる旋律が流れる中、アルト・サックスのソロが絡んでいく。
それぞれの楽器が奏でる旋律が絡み合い、アルト・サックスと競演していく。
この楽章の終わりは切れ目なく次の楽章に続く。

第二楽章カンタービレ・エスプレッシーヴォは、
ゆったりとした楽章で、アルト・サックスのソロ中心に展開され、
弦楽器は叙情的な旋律を奏でていく。
この楽章の終わりも切れ目なく次の楽章に続く。
第三楽章は、前楽章の感じを受け継ぎつつ、
打楽器や金管楽器が入り、再び荒々しい感じになっていく。
それが静まったあとは、おだやかな音楽となり、
弦楽器と木管楽器がそれぞれ奏でる旋律にアルト・サックスが絡む。
そしてこの楽章の終わりも切れ目なく次の第四楽章に入る。、
再び金管楽器が入り、高揚する部分を時々繰り返し、
アルト・サックスを中心に曲は進行していく。
弦楽器の奏でる旋律は北欧的な部分を感じさせる。
弦楽器とアルト・サックスが絡み合いながら、最後静かに終わる。
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