Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

スヴェインビョル・スヴェインビョルソンの牧歌変イ長調を聴く

2013-07-19 05:11:39 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1847年生まれのアイルランドの、
スヴェインビョルソンという作曲家の作品で、
1923年に作曲された牧歌変イ長調である。
セルチャルトナルネースで生まれた彼は、
ノルウェーの作曲家でヴァイオリニストであったスヴェンセンに会い、
音楽を学ぶことを励まされ、コペンハーゲンに渡って学び、
その後ライピチヒへ行き、ライネッケに師事したようだ。
今回聴いたCDはニナ・マルケルト・グリムスドッティルのピアノ演奏による。
軽快に流れるような旋律で始まる小品である。
歌うような叙情的な旋律が奏でられ、ロマンティックである。
重厚さはドイツのロマン派の影響を受けている感じがするが、
チャーミングな曲であり、最後はおだやかに終わる。
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エドヴァルド・グリーグの2つの悲しき旋律作品34を聴く

2013-07-18 05:58:53 | エドヴァルド・グリーグの作品
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1843年生まれのノルウェーの作曲家グリーグの作品で、
1881年に作曲された2つの悲しき旋律作品34である。
ヴェニエの詩に作曲された6つの歌作品33の中から2曲を編曲した作品である。
今回聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、エーテボリ交響楽団の演奏による。
第1曲「心の傷み」は6つの歌の第3曲目を弦楽合奏に編曲したもの。
せつない感じの旋律が弦楽器により奏でられていく。
中間部でチェロが旋律を歌うように奏でたあと、
弦楽全体で旋律を奏でて、最後静かに終わる。
第2曲「春」は6つの歌の第2曲目を弦楽合奏に編曲したもの。
過ぎ行く春の名残惜しさを感じさせる美しい旋律が奏でられていく。
高校時代に何度も聴いた北欧らしさを感じさせる名曲で、
繰り返し旋律が奏でられたあと、最後消え入るようにして終わる。
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クット・アッテルベリの交響曲第6番ハ長調作品31を聴きながら、三枚町から新横浜まで歩く

2013-07-17 06:37:42 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は三枚町から新横浜駅まで歩きました。
途中聴いたのは1887年生まれのスウェーデンの作曲家アッテルベリの作品で、
1927年から1928年にかけて作曲された交響曲第6番ハ長調作品31である。
作曲者の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはアリ・ラシライネン指揮、
ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章モデラート-ピュ・ヴィーヴォは、弦楽器の伴奏の上で、
叙情的な主題がホルンによって現れ、色々な楽器が引き継がれていく。
もう一つの力強い旋律と素朴な民謡風の旋律も現れる。
この提示部のあと展開部に入り第一主題から変形されていく。
それにしても何とロマンティックな交響曲であろう。
最後は行進曲風になり、金管楽器中心に盛り上がり、最後力強く終わる。

第二楽章アダージョは、弦楽器の伴奏の上で、
チェロが嘆き歌うような旋律を奏でて始まる。、
木管楽器がそれに絡んでいき、北欧的な雰囲気を感じさせる。
弦楽器が奏でる旋律やオーボエの吹く旋律は悲しく叙情的であり、
フルートがそれを引き継ぎ、再びオーボエが旋律を引き継いで、
他の楽器が引き継ぎ、金管楽器中心に盛り上がったあとは静まり、
弦楽器と木管楽器中心となり、最後はおだやかに終わる。
第三楽章ヴィヴァーチェは、軽快な弦楽器のリズムに乗って、
明るく生き生きとした旋律が木管楽器によって奏でられる。
やがて、弦楽器が奏でる旋律を色々な楽器が繰り返し、
さらに弦楽器が別の堂々とした旋律を奏でていく。
そして祝典的な雰囲気になり、金管楽器も活躍し、
華やかな感じになると、この辺はマーラー風でもある。
しかし、随所に北欧的な部分がみられる。
楽しく明るい感じの祝典的な感じの中、
金管楽器が盛り上げて、最後力強く終わる。
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ナタナエル・ベルイの交響曲第1番「生あるものはすべて滅びる」を聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2013-07-16 05:46:17 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日は二俣川から緑園都市駅まで往復して歩きました。
途中聴いたのは1879年生まれのスウェーデンの作曲家ベルイの作品で、
1913年に作曲された交響曲第1番「生あるものはすべて滅びる」である。
ベルイは獣医学を学ぶとともに音楽を独学で学んだようだ。
のちにストックホルム音楽院で学び、
軍役に服したあと作曲活動を本格的に行うようになった。
今回聴いたCDはアリ・ラシライネン指揮、
ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団の演奏による。
第一楽章アレグロ・エネルジーコは、激しい感じの序奏で始まり、
そのあと歌うような叙情的な第一主題が現れ、色々な楽器に引き継がれていく。
その次に弦楽器で現れるもう第二主題はおだやかな牧歌的な旋律である。
提示部は序奏部とともに繰り返され、
やがて展開部に入り第一主題から変形されていく。
作風はドイツの後期ロマン派的な感じを思わせ、
リヒャルト・シュトラウスの音楽を想起させる。
再現部を経て盛り上ったあと、木管楽器が活躍し、最後は力強く終わる。

第二楽章アンダンテ・コン・モートは、弦楽器の伴奏の上で、
木管楽器が叙情的な旋律を奏でて始まる牧歌的な楽章である。
中間部フルート独奏で始まる旋律は哀愁を漂わせている。
再び冒頭の部分が繰り返され、最後は弦楽器中心に静かに終わる。
第三楽章プレストは、北欧的な部分を一番感じさせる楽章で、
民族舞踏的な音楽が木管楽器中心にワルツ風に展開されていく。
中間部のところも幻想的な感じで対照的で、やがて盛り上っていく。
再び冒頭の部分が繰り返され、祝典的な雰囲気の中、力強く終わる。
第四楽章モデラート・モルトは、ロマン的な旋律が弦楽器により現れる。
牧歌的であり、のどかさを感じさせる音楽である。
堂々とした旋律が奏されて、そのあたりはリヒャルト・シュトラウス風である。
その後行進曲風に親しみやすい旋律が奏でられていき、
突然金管楽器と打楽器により荒々しい音楽になる。
そのあとは弦楽器のみとなって静まり、葬送行進曲風な音楽となる。
このあたりはタイタニック号の遭難事件に影響されたところがあるのかもしれない。
徐々に盛り上がりをみせたあと、いったん静まり、
その歴史的な事件を嘆く様な音楽になり、最後は静かに終わる。
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レポ・スメラの交響曲第1番を聴く

2013-07-15 08:14:57 | 古典~現代音楽バルト3国編
昨日もウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1950年生まれのエストニアの作曲家スメラの作品で、
1981年に作曲された交響曲第1番である。
彼の略歴は以前述べたので省略する。
今回聴いたCDはパーヴォ・ヤルヴィ指揮、マルメ交響楽団の演奏による。
第一楽章♪=c.72は、金管楽器が聖歌風の音型を繰り返して始まる。
それが終わったあと、いったん静まり、ハープがその音型を繰り返し、
弦楽器など各楽器がそれに絡んでいき、やがて弦楽器がその音型を繰り返し、
木管楽器がオスティナート風に音型を繰り返して絡んでいく。
音型を繰り返す中、それぞれの旋律は展開されていく。
やがて鐘が鳴り響き、金管楽器が鳴り響き、聖なる雰囲気が増す。
盛り上ったあといったん静まり、冒頭の音型が繰り返される。
素朴な感じから、重層的な響きの音楽となっていき、再び素朴な感じに戻る。
この展開手法はなかなか興味深く、スメラらしい。
ハープが上昇する音型を繰り返し、弦楽器が冒頭の音型を繰り返して静かに終わる。

第二楽章♪=60-84-アレグロは、弦楽器が流れるような音型を繰り返して始まる。
静かに始まるこの動きに対し、やがて木管楽器が絡んで別の音型を繰り返す。
やがてアレグロの部分に入り、軽快な旋律が弦楽器により繰り返され、
金管楽器や打楽器がそれに絡み、荒々しい感じの音楽になる。
クラリネットがおどけたような旋律を奏で、祭りめいたような音楽になり、
舞踏的な部分もみせながら、高揚感のある音楽が終わると、
弦楽器が執拗に同じ音型を繰り返したあと、いったん静かになる。
そして冒頭の弦楽器による音型がユニゾンで繰り返される。
やがて第一楽章の冒頭にみられた素朴な感じの音型が現れ、
繰り返されていき、ハープが上昇する音型を奏でたあと、
再び第二楽章の冒頭にみられた流れるような音型も繰り返される。
鐘が鳴り響く中、最後消え入るように静かに終わる。
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