東京・成城で建てている2世帯住宅が、上棟をむかえました。
ゆったりとした敷地に、シンプルな切妻型の屋根をもつ、2階建ての木造住宅です。シンプルである分、屋根の勾配や高さの感じなどについて吟味を重ねてきました。上棟の時はそれが良かったかどうかが直感できるタイミングなだけに、少し緊張もします。
骨太の屋根たるきが等間隔に並び、空間全体として少し抑制の効いたプロポーションになっているのがとても心地よく感じられました。ソファの置かれるコーナーに身を置いてみると、ぐっと深く張り出した軒に包まれるような、守られるような感覚ができあがっていました。どうやら、うまくいきそうです。
広々とした開放的な敷地だけれども、そのなかに落ち着く「奥」をつくりたいと思って設計をすすめてきました。
趣のある質感。光。陰影。
そんなことを大事にしながら詳細設計を詰めていきたいと思います。