片倉の家

2014-03-13 23:22:23 | 進行中プロジェクト

140303

横浜市で建設中の「片倉の家」は、大工さんの工事が佳境にはいっています。

敷地の形状と、周囲環境をよく読みこみながら、部屋の配置と窓の大きさを検討しました。家の中心となるリビングは平屋になっているので、屋根の形がそのまま天井にあらわされています。ぎゅっと低めに抑えられた壁の端から、すうっと天井が高くなっていく。その空間のなかにいると、親密で、守られたような、包まれたような、不思議な感覚があります。

一見シンプルな造形ですが、屋根面すべての角度が異なり、大工さんの作業は精緻を極めています。ご苦労をおかけした分、きりっとひきしまった雰囲気になりました。

床板には幅が広めのブラックチェリーのフローリングを選びました。床から何かたくさん飛び出ているのは、紙片です。冬は木が乾燥しやせているので、床に貼っていく際に、紙をはさみながら作業をします。こうすることで、夏場に木が湿気で膨張しても、それを吸収するだけのスキマをあらかじめ見込んでおくというわけです。

工事作業中の照明が、天井をふうわりと照らしあげ、品のある落ち着いた雰囲気の空間になりそうなことを予感させてくれました。

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