今春に完成した「祖師谷の家」は、2階建ての小さな住宅です。家族4人暮らしで77㎡(23坪)、でも空間のつながり方に変化と広がりがあって狭く感じることはありません。
暮らしに必要な広さは、案外ちいさくてよいのかなと思います。
施主のTさんは音楽とアートをお好きなご夫婦。話の流れのなかで、ギャラリーのような家にしたいというイメージが徐々にできあがってきました。
大きな白い壁と、所々に開けられた開口部。窓の数は少ないのだけれども、周囲環境をよく見ながら選び抜いた窓ばかり。窓で切り取った風景も絵画のように家のインテリアの一部になっています。
リビングの小さな吹抜けからは、明るい光が室内の奥深くまで差し込みます。小さな家だからこそ、このような吹抜けが宝物のように感じられました。
身体の延長にあるような ちょうどよいサイズ感のこの空間を、時折思い起こしては心地よい気持ちになります。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます