昨年末にできあがった「透かし庭の家」を訪問しました。
「透かし庭」という言葉があるかはわからないのですが、周囲を家々に囲まれた立地のなかで、部屋の両方向に庭が透けてつながるようにつくった家です。
言葉通りのシンプルなコンセプトとデザインでできあがった家は、秋めいた穏やかな自然光のなかで、静かに佇んでいました。
室内に置かれたハンス・ウェグナーのデザインによるデイベッドソファ。こうして室内を見通すアングルのシーンも素適ですが、この家の本領は、その居心地の良さにあります。
このまま窓辺に近づいていって、ウェグナーのソファにゆったりと座り、ぐるりと囲まれたカウンター下の本棚から本を取り出したり、音楽を聴いたり、テレビを観たり。
大きな窓には緑が溢れ、朝は木漏れ日が室内に入ってきます。
居心地がよくて、とても静かな時間。ふと、ずっと大切にしてきた「ヒュッゲ」という北欧のキーワードが思い起こされます。
ほっこりする、というような日本語に近い意味合いになるそうです。
北欧デザインの家具もしっくりとよく似合う空間になりました。
天井にはダウンライトが無く、スタンド照明などを主にした照明の計画で、夜も癒しの雰囲気に満たされることでしょう。
そんなヒュッゲな空間の雰囲気を、このブログや、いずれホームページでもご紹介していきたいと思います。
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