住宅の設計を始めたときの光景。
デスクの上にはトレーシングペーパーに描かれたスタディ・スケッチが積まれていきます。
手には、亡師からいただいたカランダッシュ製のペンホルダー。太いエンピツのようなものですが、とても軽くてスラスラ掛けるのが特徴です。
いま取り組んでいるのは、北茨城に計画中の住宅。周りを自然に囲まれ、そこには古い納屋があります。
その古びた納屋がもつ味わいと、その仄暗い空間のなかに置かれた数々のモノが放つ不思議な趣き。
そんなことを思い返しながら、イメージスケッチを重ねていきます。
間取りを描いているようでありながら、脳裏を去来するのは、その空間に現れるであろう光や影、古いモノの痕跡や記憶など。
少しずつ、これは!という輪郭が見えてきました。
そして磨き続けるのみ。
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