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「月見台の家」は、その名の通り風流な名のと土地に建つ家です。
小高い丘の上にある立地からは、昔はきれいに月が眺められたのでしょうか。
この家ができあがったのはもう10年ほど前になります。
家を「暮らしの道具」と見立てて、良い道具がそうであるように、手触り質感がよく、使い勝手がよく、堅牢であることを念頭に、丁寧に設計したものでした。
単純なようでありながら、手に触れるところの素材を変えたり、実はとても細かな設計になっています。
普通の家のようでありながら、使うごとに愛着がわいてくるような感覚を大事にしたかったのです。
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最初の写真のドアと、リビングにすっと立つ丸柱は、ピーラーという松の木でできています。
だんだん飴色になっていくのが特徴。
家は、時間が経つごとに良くなっていくもの。
そんな価値観を実践していきたいと思います。
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