た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

晴れ間のように

2007年02月12日 | essay
 友人の母君から荷物が届く。開ければあふれ出さんばかりの手料理が。
 つくづく思うに、私は人の恩でようやっと生きている。どうしてこうなのだろうと思う。しばし沈思ののち、こういうものなのだろうと結論する。植物には太陽が必要である。人には誰かの微笑が必要である。


  差し入れに 箸を迷わす 余寒かな
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陽だまりながめる径(みち)

2007年02月11日 | 写真とことば
この径は自意識である。

私の

どこへいくでもないときの

この径はソノムカシである。

私の

だれがくるでもないときの

この径は

私ひとりが

いっとき止まって

陽だまりながめる径である。
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