僧問ふ。闇に光は有りや否や。
師対へて曰く。有り。光無ければ闇有らざるがゆえに。
僧問ふ。光に闇は有りや否や。
師対へて曰く。有り。光を見得するは闇有るがゆえに。
※写真は雨引山
僧問ふ。闇に光は有りや否や。
師対へて曰く。有り。光無ければ闇有らざるがゆえに。
僧問ふ。光に闇は有りや否や。
師対へて曰く。有り。光を見得するは闇有るがゆえに。
※写真は雨引山
町をゆくと、様々な声が聞こえてくる。
今日、あなたはどれだけ稼ぎましたか?
今日、あなたはどれだけの人に会いましたか?
今日、あなたは充実感を得ましたか?
今日、あなたはどれだけ重要でしたか?
山をゆくと、何も声が聞こえなくなる。
反対に、私の方から問いかけたくなる。
この小さな薄紅色の花は何ですか?
あの木立の向こうには何があるのですか?
ここから見下ろす景色はどこですか?
どうして風がこんなに気持ちいいのですか?
もちろん、答えは返ってこない。
森は私一人に構ってはくれないのである。
ここでは、私は一個の動物に過ぎない。
それがこんなにも心地よい。
※写真は守屋山