た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

でもね、

2005年02月28日 | 写真とことば
 生活レベルを以前より落とすと大変でしょうとか、よく今更そんなことに耐えられますね、とかよく言われるんですけどね、


 私は活き活きしているんですよ、実際。
 変な言い方ですけどね。

~ある人の言葉(7)
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ある人の言葉6

2005年02月26日 | 写真とことば
昔の芸人は、みんな無茶したもんですよ。
それで誰も騒がなかったんですよ。不思議と。
最近はなんか悪いことをしたらすぐ騒がれるでしょう。
可哀想になっちゃうね。
みんな小作りになっちゃって。
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ある人の言葉5

2005年02月25日 | 写真とことば
人ってのは、どんどん手狭になると、
どんどん効率を考えるようになるんだね。

東京に出てきて、
あたしはそう思ったよ。
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カップラーメンの美味しい食べ方

2005年02月22日 | 食べ物
 話題がだんだん廉価になってきている。
 私の知人に一風変わったカップラーメンの食べ方をする男がいる。もちろん<ハーフバーガー>の男と同一である。彼が食べるものが廉価なのだから、話題の責任は彼にある。

 たしかそれは日清「どん兵衛」だった。

 まずおもむろにフタを開ける。カップを揺すりながら、厚揚げの底から粉末スープの袋を引っ張り出して、その粉末スープを、捨てるのである。そして新たに味の加わる要素のないまま、お湯を注いでしまうのだ。私はその光景を目にしたとき、愛すべき日清食品のためにほとんど義憤すら感じた。
 「そ、それでは、何の味もしないではないか!」

 しかし彼は駄々をこねる子どもに接する寛大な親のような笑みを浮かべて、麺に結構味がついているんですよ、と驚くべき事実を述べた。

 私は信じなかった。そもそも<ハーフバーガー>の一件で、私は彼を心からは信じられなくなっていた。私はあのとき、自分も試すべきであったと、今になって思う。私は臆病であった。一度でいいから、彼の言う通り粉末スープを入れないままどん兵衛を食してみればよかったのだ。その上で彼に八割方残ったカップを突きつけ、「ほらざまあみろ、貴様の言う通りしてみたら、こんなに不味いではないか!」と糾弾し、哄笑してやればよかったのだ。しかし私にはできなかった。私は150円が無益になることを恐れるくらい、臆病で、けち臭くて、小心者だったのだ。

 あれから半年が経とうとしている。
 スーパー、コンビ二、どこの食品売り場を歩いても、濃紺色のどん兵衛は目に入ってくる。

 その度に、良心がかすかに疼くのを、いまだに、どうしようもできないでいる。
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ハンバーガーの美味しい食べ方

2005年02月22日 | 食べ物
 私の知人は、ハンバーガーの一風変わった食べ方をする。

 まずおもむろにハンバーガーを解体する。上のバンズを取り去って、下のバンズとハンバーグだけにするのだ。そのあらわになったハンバーグの上に醤油を垂らし、かぶりつくのである。私はその光景を目にしたとき、戦慄を覚えた。
 「二つのバンズがぎゅっとハンバーグを挟むからハンバーガーじゃないか! それはもはやハンバーガーじゃない!」
 私の知人は私に涼しげな笑みを送り、その<ハーフバーガー>を食べつづけるのである。彼に言わせると、この方がおいしいのだそうだ。

 「でも、取り去った上のバンズはどうするのだ?」
 この質問には彼も、口の端を歪めた。上のバンズは仕方ないからバンズだけで食べるそうである。そしてそれだけが少し苦痛なのだそうだ。

 私にはわからない。未来永劫わかりえないであろう。また、わかりたくもないのである。
 
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うぬぼれた幼い物書きさんのためのごく短い童謡

2005年02月21日 | Weblog
わたしは白紙が大好きです

ペンでさらさら食べちゃいます

醜くなったそのあとに

わたしの努力が光ります

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夕べの鐘は

2005年02月21日 | Weblog
夕べの鐘は

 帰ってこないあの子の涙

          私の鼓動
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時間のとげとげしい密林の中で

2005年02月21日 | Weblog
時間のとげとげしい密林の中で
渇きまで断片化させられ

リンリン リンリン リンリン

朝の後に午前を知らず
午後の後に夕方はなく

ジリジリジリジリジリジリジリジリ

無限の宇宙は本当にワタシの頭上にあるのか
大いなる休息をもたらすのは闇なのか光なのか

5:58発6:39発6:43発7:00発7:02発7:11着

神よ! あなたは居ると聞く。真夜中の発狂者たちのシケモク色の涙のために。
ならば仕事を止めよ。黄金の鶏は三度鳴く前に己の過ちを悟る。
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あらびき胡椒入りチーズの蜂蜜づけ

2005年02月20日 | 食べ物
 この呼称自体が正しいのかどうかわからない。つまりは、あらびき胡椒を練りこんだ柔らかいチーズを、少し温かみのある蜂蜜につけて食べるのだ。「蜂蜜づけ」と言うのは明らかにおかしい、別に漬物のように長時間つけたものではないのだから、と言いながら気づいた。いずれにせよ、そういう一品料理である。何でもない居酒屋で出た。そしてその予想外の組み合わせと意外な旨さに、その場にいた我々三人は The today's king of cheeses という栄冠を与えた。today'sというところが、居酒屋料理の限界を思わせるが、しかし注文して満足したのは事実である。胡椒の刺激とチーズのまろやかさの間柄を蜂蜜が旨く取り持っている。
 誰が一体この「あらびき胡椒入りチーズの蜂蜜がけ」を発明したのか(「蜂蜜がけ」でもやっぱり変だ)。久しぶりに、創意工夫の顕著な一品であった。
コメント (2)
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ある人の言葉4

2005年02月20日 | Weblog
これは実話だ、とか、本当にあった話だ、とか言われると、どうしても嘘臭く思えてしまうんです。ううんと、事実とか現実ってのは、そんな風に主張しないと思うんですよね。
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