た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

祈り

2016年04月17日 | 悲しみの表明

   私が最初に私塾を開いた──それはもう十七年前にさかのぼる──南阿蘇村で、地震があった。それも悪夢のように、何度も。私はいつでも小さく生きてきたし、それは今でも大して変わりないが、南阿蘇村はつねにそんな私を暖かく包み込んでくれた場所であった。

   そこで、いったい何が起こったのか。

   阿蘇大橋ガ崩落シタダト? アノ阿蘇大橋ガ!────

   私が出会った人々は果たしてみな無事なのか。

   私の生徒たちは。親たちは。恩師は。私を支えてくれた数限りない人たちは。

  

   今更ながら、どんな祈りなら、通じるのか。

 

 

 

  

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2 コメント

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Unknown (clavino)
2016-05-09 22:51:57
数年ぶりにブックマークをたどって来てみたら更新されており、まずはブログというメディアが生き残っていることに驚きました。ある意味、真の呟きですね。震災後の荷物整理をしていたら、学生時代に頂いた返信が出てきました。A4コピー用紙3枚にびっしり。傑作ですが、とても公にできる内容ではありません^^ 当時のことをあれこれ思い出したりなんぞしました。
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clavino様 (阿是)
2016-05-10 15:42:09
え? ブログというメディアは死に絶えつつあるのですか? 困るなあ。知らなかったなあ。絶滅の危機から救い出すためにもたまには覗いてくださいね。

でも手紙は、ひょっとしてブログやフェイスブックなどが死に絶えた後も、細々と生き延びているかもしれませんね。何しろ紙は財ですから・・・。
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