万物は回転する
漆黒の時空を超えて
(つまり高速も低速もないわけだ)
哀しみと歴史は共鳴し
過ちと愛は重複する
波動は終わりと始まりを繋ぎ
引力はあなたを今に引き寄せる
だから、ほら
惨めなまでにちっぽけなこの私でも
生きる愉しみが尽きないじゃないか。
万物は回転する
漆黒の時空を超えて
(つまり高速も低速もないわけだ)
哀しみと歴史は共鳴し
過ちと愛は重複する
波動は終わりと始まりを繋ぎ
引力はあなたを今に引き寄せる
だから、ほら
惨めなまでにちっぽけなこの私でも
生きる愉しみが尽きないじゃないか。
知人に連れられ、黒部ダムに釣りに行く。釣りは小学生の時以来である。
雨の降りしきる中、糸を垂らす。山間に雲がたなびき、水面は滴に踊り、吾の他人影無し。
魚はいても構わぬ。いなくても構わぬ。釣れれば良し。釣れなくてもまた良し。
世俗を忘れ、自分を忘れ、静寂すら忘れる。
そんなしっとりと重みのある時間を久しぶりに感じた。