た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

5月16日

2010年05月17日 | Weblog
 知人の家に招待されて行く。立派な家である。簡単な図面は自分で引いて造ったという。自作の庭も見せてもらう。歩道をゆったりととり、雑草がまったくない。実にさまざまな草花が鮮やかに西日を浴びて、気持ちよさげに風に揺れていた。
 思わず俳句の一つでもひねろうと頭をひねったが、ろくなものが思い浮かばなかった。
 家をつくる人がいる。庭をつくる人がいる。そこに突立ち、頭を抱えて終わる人もいる。
 休日である。
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5月12日

2010年05月12日 | 俳句

人住まぬ 塀を守りて 蔦の露

(早朝ゴミ当番をして詠める)
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潮干狩り

2010年05月12日 | Weblog
 潮干狩りの結果だけ報告しておくと、家族全員が初めての体験で張り切って海に入ったが、思いのほか見つけることが難しく、泥を掘るよりも水平線を眺める時間のほうが長かった。しかし地元の人たちはバケツの柄のしなるほど採っていたから、大したものである。
 翌朝、招待してくれた知人にあさり汁をいただいたが、われわれ家族の採った獲物はその中の幾ばくほどもなかったであろう。
 妻いわく、「もっと撒いとけばいいのに。」
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ゴールデンウィーク

2010年05月03日 | essay
 黄金週間(ゴールデンウィーク)!────その豪奢な名の由来ははるか太古、旧約聖書の時代まで遡る。世界を隅々まで創りたもうた全能の神は、不眠不休の七日間を終え、疲労困憊したので、「ちょっと休む」とのたもうて次の七日間を休まれた。その間、神の手になるもろもろの被造物、即ち、山、川、広大なる海、青い空、雲、そして生きとし生けるもの全ては、生みの親なる神を賛美して黄金色に輝き続けた。というのはもちろん、私が爪を切りながら思いついた作り話である。実際のところは、ネットで調べたのだが、まだ映画隆盛の昭和五十年代、日本のどこかの映画会社が、一年のうちでも特に興行収入の増えるこの時期を「金のなる週」として名付けたものらしい。馬鹿馬鹿しい。

 馬鹿馬鹿しいと思いながらビデオ屋で映画を借りて家族で観た。黄金の享受者は時代とともに変わる。現代はさしずめツタヤと日本道路公団であろう。
 
 明日は潮干狩りに出かける。今まで一度もしたことがなくて、今後ともする予定がなかったのだが、愛知に住む知人に強く勧められて行かざるを得なくなった。高速道路は恐怖である。あまりに混んでいたら、そのどこかとやらの映画会社を恨んでやろうと思っている。
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5月1日

2010年05月02日 | Weblog
意味はいつも感覚を苦しめる。
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