た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

7月30日

2011年07月31日 | essay
 雨がやまない。猛暑の心配の次は冷夏の心配をしなければならなくなってきた。新潟の方は未曽有の豪雨と聞くが、米の出来は大丈夫だろうか。自分が農家の生まれなので、すぐそんなことが気になってしまう。
 隣の中国で新幹線が脱線した。北欧の美しい国では無差別銃殺事件が起こった。わが国では目に見えない放射能という災難が食卓や頭の上を常時悩ませている。まともでない事件だらけである。
 やまないのは、雨だけではない。
 
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7月19日

2011年07月19日 | うた
雨の日のすいかは雨のにほいがする

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松本直下型地震から一週間。東北沖地震から四か月。

2011年07月09日 | Weblog
揺れても揺れなくても波紋は止まず被災の夏
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7月4日

2011年07月04日 | essay
 夢を見たよ──と、老いた母は言った──家で寝てたんだね。で、ふと起きて見ると、障子の向こうに誰かの影が映っているじゃない。誰だろうと思って開けたら、あたしの両親が立っていた。びっくりしたよ。親の夢なんて、もう何年も見てなかったからねえ。手荷物いっぱいで、いろいろ持ってきてくれたんだと思ったさ。でも、死んだ人は夢の中でもしゃべらないのかねえ。一言も言わずに、あれと思ったら、消えていったよ。
 不思議とはっきりした夢だったねえ。

 前の晩、母を交えて自宅の庭でバーベキューをした。炭火が尽き、子供が寝た後、大人だけで縁側に腰をおろし、いろいろな昔話をした。そのせいで母も昔のことを夢に見たのであろう。

 風のやたら強い、暑くも寒くもない、妙と言えば妙な晩であった。
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