peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「世界の椿館・碁石」のサザンカ「ショウワニシキ(昭和錦)」

2006年12月18日 | Weblog



12/14(木)、大船渡市末崎町にある「世界の椿館・碁石」の入り口近くに置かれた鉢植えの「サザンカ・昭和錦」の名札をつけたサザンカ(山茶花)が今を盛りと咲いていました。
名札には、「ショウワニシキ、白地に紅のぼかし、一重、大輪」と書かれていました。






サザンカ「ショウワニシキ(昭和錦)ツバキ科 ツバキ属
誠文堂新光社発行の「日本ツバキ・サザンカ名鑑(日本ツバキ協会・編)」には下記の通り記載されています。
[花]白地に紅ぼかし、一重、大輪、11~12月咲き。[葉]長楕円、やや大形。[樹]立性、強い。
 [来歴]1960年代に熊本から発売。肥後サザンカには認定されていないが、育てやすい大輪の品種。 

ショウカキンカチャ(小果金花茶)

2006年12月17日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):ショウカキンカチャ(小果金花茶)2006年12月14日



12/14(木)、大船渡市末崎町にある「世界の椿館・碁石」の「珍椿花」コーナーに、黄色い花を咲かせる「金花茶」の仲間である(植木鉢に植えられた)「ショウカキンカチャ(小果金花茶)」が花をつけていました。






ショウカキンチャカ(小果金花茶)ツバキ科ツバキ属(チャ亜属) Camellia microcarpa

「キンカチャ(金花茶)」が発見されたのは1965年とされているが、発見が比較的新しいため、古い図鑑類にはこれに関する記載がない。しかし、その後調査・研究が進み、現在では「小果金花茶」や「顕脈金花茶」など数種が種または変種レベルで区別されているとのこと。

「キンカチャ(金花茶)」はツバキ科ツバキ属の常緑低木で、黄花のものを指す総称。花期は2~3月。原種は中国西壮族自治区からベトナムにかけて自生し、キンカチャ節(sect.Chrysantha)に分類される。約50種が報告され、下記のものを含め15種以上が日本へ導入されているといわれる。
 01.金花茶(Camellia chrysantha)
 02.平果金花茶(C.pingguoensis)
 03.凹脈金花茶(C.impressinervis)
 04.毛籽金花茶(C.ptilosperma)
 05.頂生金花茶(C.terminalis)
 06.扶綏金花茶(C.fusuiensis)
 07.小果金花茶(C.microcarpa)
 08.顕脈金花茶(C.euphlebia)
 09.クエホンエンシス(C.quephongensis)
 10.クックホンエンシス(C.cucphuongensis)
 11.ペテロッテイ(C.petelotii)
 12.フラバ(C.flava)
 13.タムダオエンシス(C.tamdaoensis)

 参考文献
 http://www.keisen.jp/univ/session/pdfs/e3_hakota.pdf
[箱田直紀「黄花ツバキの系譜と育種の現状」園芸文化]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E8%8A%B1%E8%8C%B6
[桐野秋豊「色分け花図鑑 椿」学習研究社]

「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):ヤブツバキ(藪椿)

2006年12月16日 | Weblog
「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):ヤブツバキ(藪椿) 2006年12月14日



12/14(木)、大船渡市末崎町にある「世界の椿館・碁石」の「日本の原種椿」コーナーと「郷土の椿」コーナーに植えられた「ヤブツバキ(藪椿)」が花を咲かせていました。
 大船渡市は自生のヤブツバキ(藪椿)の太平洋側の北限と言われており、市内に多く自生しています。







「世界の椿館・碁石」のツバキ(椿):その1「ヤブツバキ(藪椿)2006年1月20日

きょう(1/20)は、予報通り朝から天気が良くて暖かかったので、大船渡市末崎町字大浜にある「世界の椿館・碁石」に行って来ました。

 室根山の麓を通るので心配しましたが、積雪もあまり無く、道路が乾いていたので快適走行でした。陸前高田市や大船渡市は岩手県内で一番暖かな所だと言われていますが、碁石海岸はもとより、途中の田や畑にも雪がありませんでした。


 大船渡市は、市内いたる所にヤブツバキの自生が見られます。また、ツバキは「市の花」にもなっており、椿をキャッチフレーズにした街づくりを進めています。この時期、野性のものはさすがに未だ花を咲かせるに至っていないようです。

「世界の椿館・碁石」は、世界13カ国260種類の椿と地域で生産している四季折々の花きの植栽展示しているほか、椿や花きの販売も行っています。詳しいことは、下記のWebサイトにアクセスしてみてください。

 http://www13.ocn.ne.jp/~goishi/





ヤブツバキ(藪椿)ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica
学名が「Camellia japonica」とあるように日本の代表的な花木のひとつで、庭や神社や公園などに広く植えられている。自生のものは海岸近くの丘陵や山地に生える。

 常緑高木で、高さは5~15mほどになる。樹皮は灰白色で滑らか。葉は互生し、長さ5~10cmの楕円形~長楕円形で、厚くて硬く、ふちには細かい鋸歯がある。表面は光沢があり、裏面は淡緑色。

 花期はふつう2~5月。花は紅色で直径5~6cmの杯状。花弁の基部と雄しべの下部はくっついていて、散るときは一緒にポトッと落ちる。果実は直径5cmほどで、熟すと3つに割れる。種子からは椿油をとる。「ヤマツバキ」と呼ばれることもある。

 本州~沖縄まで広く自生しており、本州の北限は青森県の浅虫半島と言われているが、「世界の椿館・碁石」がある大船渡市は、太平洋沿岸のヤブツバキの北限として知られている。

バルレリア・クリスタタ(Barleria cristata)

2006年12月13日 | Weblog
岩手県立花きセンターのバルレリア・クリスタタ 2006年11月22日



11/22(水)、金ケ崎町六原にある岩手県立花きセンターの「花の館温室」の亜熱帯温室に「バルレリア・クリスタタ」が長漏斗形で青紫色の花を咲かせていました。




バルレリア・クリスタタ(Barleria cristata)キツネノマゴ科 バルレリア属
Barleria cristata
インド~ミャンマー(東南アジア熱帯気候区)に自生する常緑の低木状の草本(非耐寒性)で、高さ1~1.5mほどになる。葉は長さ6~10cm、幅2.5~3cmの長楕円形で、両端は細く、短毛があってざらつく。
 
花は上部の葉腋に約2cmほどの青紫色の花を穂状につける。花色は青紫色のほか白地にブルーの縞が入るものや白などの品種がある。葉も美しいので、夏期以外も鑑賞できる。
熱帯では周年開花するので花壇の境界などに植栽されるというが、温室などでの開花時期は、5~6月、10~11月。この花が咲き終わった後、ひげのある萼が白っぽくなって、いつまでも残っている。せき、炎症などに薬用として使われることもあるという。

 和名:「クビナガバルレリア」、英名:「Philippine violet」。流通名:バーレリア

キツネノマゴ科(Acanthaceae)バルレリア属(Barleria)は、アジア、アフリカの熱帯に約250種あるといわれ、常緑の多年草または小低木。葉の基部に鋭い刺のあるものや、苞や萼の縁が刺状になるものもあるとのこと。花冠は深く4~5裂する。

なお、下記のWebサイトに素晴らしい花の画像が掲載されています。

http://www6.plala.or.jp/yjok-gw/ [沖縄さんぽみち]

http://ngdryo.exblog.jp/tags/EF-50+1.8/ [桃李不言 下自成蹊:EF-50 1.8]

カラテア・ブルレ-マルクシー

2006年12月11日 | Weblog
岩手県立花きセンターのカルテア・ブルレーマルクシー 2006年11月22日



11/22(水)、金ケ崎町六原にある岩手県立花きセンターの「花の館温室」の「亜熱帯温室」に「カルテア・ブルレーマルクシー」という名札がついた植物が白い花を咲かせていました。「スノーコーン(Snow Corn)」だと思います。



岩手県立花きセンターの花々 その62:カルテア・ブルレーマルクシー「スノーコーン」 2005年  月  日


2005年 / 、岩手県立花きセンターの「花の館」温室の「亜熱帯・沖縄の植物たち」の部屋に、「カラテア・ブルレ-マルクシー」が植えられていました。名札には、「calathea burle-marxii H.Kennedy クズウコン科カラテア属 花序は松かさ状 花は白色 株全体がみずみずしい明緑色 分布:ブラジル」と書かれていました。



カラテア・ブルレ-マルクシークズウコン科 カラテア属 Calathea burle-marxii
クズウコン科(Marantaceae)カラテア属は、熱帯アメリカに約100種自生する小型の非耐寒性常緑多年草。葉は根出葉で美しい色彩模様が入る種類が多い。本属とマランタ属の区別は花の構造上の点だけで、外観では区別が付け難いという。日陰、高温多湿を好み、繁殖は根分けで行われる。

 「カラテア・ブルレ-マルクシー」は、ブラジル原生の「ブルレ-マルクシー」で、高さ1m前後になり、葉は卵形で長さ50~70cm、表面には光沢があり、淡緑色で斑はない。1株から1本の花茎が出て、円柱形の花穂にロウ質の美しい苞が25~50個もつく。青みがかった白い苞をつけるものを「アイスブルー(cv.Ice Blue)」、白色のものを「スノーコーン(cv.Snow Corn)」という。

 やや明るい光を好むので、室内の中心部、レースのカーテン越しの窓辺、遮光した戸外に置く。越冬には10度程度必要といわれる。

 なお、下記のWebサイトには、青みがかった白い苞の「アイス・ブルー(cv.Ice Blue)」の画像が掲載されています。

 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMls/Calathea-burle-marxii.html