peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ニワナナカマド(庭七竈)

2009年06月25日 | Weblog
ニワナナカマド(庭七竈)バラ科 ホザキナナカマド属
 Sorbaria kirilowii

中国北部原産の落葉低木。公園樹や庭木として広く植え
られている。根元から小枝を多く出して株立ち状になり、
高さ3~4mになる。地下に這う枝を出して新しい株をつく
る。

葉は奇数羽状複葉で互生し、長さ15~25cmほどである。
小葉は7~11対あり、長さ5~7cmの披針形で先端は鋭く尖
り、ふちには2重の鋭い鋸歯がある。

6~9月、本年枝の先端に円錐花序を出し、直径5~10mm
程の花を多数咲かせる。花弁は5個。果実は長さ4mm程の
果で無毛で花柱が残る。

 分布:北海道、本州、四国、九州。

ホタルブクロ(蛍袋) 2009年6月24日

2009年06月24日 | Weblog
一関市街地のホタルブクロ(蛍袋) 2009年6月24日



2009年6月24日(水)、一関市地主町にある民家の駐車場の
片隅に植えられているホタルブクロ(蛍袋)が、赤紫色の花を
沢山咲かせていました。







奥州市「慶徳公園」のホタルブクロ(蛍袋)
 2009年6月21日






2009年6月21日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある慶徳公園に立ち寄りました。
この前来たとき花を咲かせていたハンカチノキのそばで、ホタルブクロ(蛍袋)が花を咲かせていました。








ホタルブクロ(蛍袋)
キキョウ科 ホタルブクロ(カンパニュラ)属
Campanula punctata
北海道(西南部)~九州まで、ほぼ日本全土の山野(平地
~亜高山帯の斜面や林縁、草原など)に生える多年草で、
高さは30~80㎝ほどになる。根元から多数の地下茎を伸ばし
て殖え、普通群落になる。
チョウチンバナ、トッカンバナなど多くの呼び名で親しまれ
ているが、ホタルブクロの名も提灯(ちょうちん)の昔の呼び
名「火垂る(ほたる)袋」に由来するといわれる。
一般には、この花の中に蛍を入れて遊んだことから名付け
られたとの説が知られている。

茎や葉、萼などに粗い毛があり、茎を切ると白い乳液が出
る。 葉は互生し、長さ5~8㎝。根生葉や茎の下部の葉には
翼のついた長い柄がある。根生葉は花期には枯れてしまう。

5~7月、淡紅紫色や白色、濃紅紫色の花を葉腋に下向きに
咲かせる。花は長さ4~5㎝の釣鐘形、ラッパ形、筒形をし
ている。この花の萼は裂片の間に三角形の萼のようなもの
(付属片)があって、それが強く反り返る特徴がある。

分布:日本全土、朝鮮半島、中国、シベリア東部。
[栽培]春または秋に株分けし、5~6月に挿し芽する。

海岸近くでは、草丈が低く葉に厚みと光沢がある変種
ハマホタルブクロ
var.litoralis
が見られる。
四国の石立山特産で、草丈10㎝前後のイシダテホタルブクロ
var.litoralis
も知られる。
また、本州の中部山岳地帯を中心に近畿地方以北~東
北地方南部に広く分布し、深山の崩壊地から平地に至る
まで見ることができるヤマホタルブクロvar.hondoensis
もよく知られている。ホタルブクロと姿が大変似ている
が、萼は裂片の間に反り返った部分(付属体)がなく、
膨らみがあるだけである。花期:6~8月。
花色の濃淡、草丈も変化があり、葉が厚くて毛が少なく、
光沢があるソナレヤマホタルブクロ var.maritimeという海岸
型もある。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)

2009年06月24日 | Weblog
奥州市「慶徳公園」のオオバギボウシ(大葉擬宝珠)
 2009年6月21日






2009年6月21日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある慶徳公園
に立ち寄りました。
ハンカチノキの下に植えられているオオバギボウシ(大葉擬宝珠)
が花を咲かせていました。





一関市東山町のオオバギボウシ(大葉擬宝珠)
 2006年7月12日



2006年7月12日(水)、一関市東山町長坂の住宅団地にある
民家の庭のオオバギボウシ(大葉擬宝珠)が花を咲かせていまし
た。若い葉柄はウルイと呼ばれ、ぬめりがあっておいしい。農家
などでは山菜として利用するため、畑の縁などに植えている
ようです。




オオバギボウシ(大葉擬宝珠)ユリ科 ギボウシ(ホスタ)属
 Hosta sieboldiana
ギボウシ(擬宝珠)」というのは、橋の欄干の柱頭などに
つける飾りで、この植物の蕾の形が似ていることによるが、
日本では約20種が知られている。変種や栽培種が多くて見
分けにくいが、多くが昼咲きの一日花。

オオバギボウシ(大葉擬宝珠)」は、山地や丘陵の
草地などに生える多年草で、高さは50~100cmほどになる。
葉柄は長さ30cmほどにもなる。若い葉柄は「ウルイ」と
呼ばれて食用にされる。ぬめりがあっておいしいので、
栽培もされ、「山菜」として販売される。

葉は卵形~卵状楕円形で長さ30~40cm、幅10~15cmと大
形で、表面はへこんだ葉脈がよく目立つ。
和名は、ギボウシの中では葉が大形であることによる。

7~8月、花茎の上部に長さ4~5cm白色~淡紫色の花を多
数横向きにつける。朝開いて、夕方にはしぼんでしまう
一日花である。地域や生育環境によって、高さや葉の形な
どは変化が多く、日本海側のものを「トウギボシ」と呼ぶ
こともある。園芸品種も多い。
分布:北海道、本州、四国、九州。

ウメモドキ(梅擬) 2009年6月21日

2009年06月23日 | Weblog
奥州市「慶徳公園」のウメモドキ(梅擬)
 2009年6月21日






2009年6月21日(日)、奥州市水沢区佐倉河にある慶徳公園
の広い県道沿いに植えられたウメモドキ(梅擬)
が枝いっぱいに花を咲かせていました。






ウメモドキ(梅擬)モチノキ科 モチノキ属
Ilex serrata
山中や湿地に生える落葉低木で、よく分枝して高さ2~3mに
なる。赤い実が枝いっぱいについて美しいので、公園樹や庭
木としてもよく植えられている。若枝には毛がある。葉は互
生し、長さ4~8㎝の楕円形または卵状披針形で、先は鋭く尖
り、基部はくさび形。縁には細かい鋸歯があり、両面とも光
沢はない。表面にはわずかに毛がある。裏面は短い軟毛があ
り、特に脈上にはやや長い毛が密生する。雌雄別株。

5~6月、集散花序を1年枝の葉腋につけ、淡紫色で直径3.5㎜
ほどの花を咲かせる。雄花には雄ずいしかないが、雌花には雌
ずいと未発達の雄ずいとがある。雄花序のほうが、多くの花を
つける。雄花は7~15個が集まってつき、雌花は1~7個ずつつく。
花弁は卵形で5枚ある。萼片は4~5個で縁に毛がある。雄花には
雄しべが4~5個と退化した雌しべがある。雌花では緑色の子房
が目立ち、周りに退化して小さくなった雄しべが4~5個ある。

果実は直径約5㎜の球形の核果で、秋まだ葉が青いうちから真っ
赤に色づき、晩秋から初冬にかけて葉が落ちた後も枝に残るので
よく目立つ。小鳥が好んでこの実を食べるとのこと。

実もの花木の代表的なもので、庭や鉢植え、盆栽に利用が多い。
公園緑地にはよく群植されている。秋の格好の花材になる。

花や果実が白色の品種をシロウメモドキ I.leucocarpa
果実が黄色の品種をキミノウメモドク f.xanrhocarpaという。

ホタルブクロ(蛍袋) 2008年6月16日

2009年06月22日 | Weblog
一関市東山町のホタルブクロ(蛍袋)
 2008年6月16日



2008年6月14日(土)、一関市東山町長坂字町にある東山郵便局に近い
道端で、紅紫色の「ホタルブクロ(蛍袋)」が花を咲かせていました。



一関市東山町のホタルブクロ(蛍袋)
 2008年6月16日




2008年6月16日(月)、一関市東山町長坂字町にある民家の庭に置かれた
鉢植えの「ホタルブクロ(蛍袋)」が、淡紅紫色と白色の花を咲かせてい
ました。






ホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科 ホタルブクロ(カンパニュラ)属
Campanula punctata
日本各地の山野に自生する高さ30~80㎝ほどの多年草。茎や葉、萼な
どに粗い毛があり、茎を切ると白い乳液が出る。葉は互生し、長さ5~
8㎝。根生葉や茎の下部の葉には翼のついた長い柄がある。根生葉は花
期には枯れてしまう。

6~7月、茎先に紅紫色~淡紅色または白色の花が下向きに咲く。花は
長さ5~8㎝の釣鐘形で、内側に紫色の斑点が多数ある。
[栽培]春または秋に株分けし、5~6月に挿芽をする。

本州の東北地方南部から近畿地方に分布する変種の「ヤマホタルブ
クロvar.hondoensis」は、ホタルブクロより標高の高い所に生え、
礫地や登山道の脇などに多いという。ホタルブクロによく似ている
が、ホタルブクロは萼片と萼片の間に三角形の付属体があり、これ
が上にめくれているのに対し、ヤマホタルブクロには付属体はなく、
萼片と萼片の間がぷっくりと膨れている。ヤマホタルブクロの方が
花の色が濃いものが多い。

和名の由来は、この花の中に子供が蛍を入れて光らせて遊んだからと
か、花の形をチョウチン(提灯)にたとえて、提灯の昔の呼び名「火
垂る」を当てたものではないかとか、いろいろな説がある。
別名:チョウチンバナ(提灯花)
分布:北海道(西南部)~九州、朝鮮半島、中国、シベリア東部。
カンパニュラ(ホタルブクロ)属 Campanula
北半球の主として温帯北部に「カンパニュラC.medium」「オトメギ
キョウC.portenschlagiana」など300種近くが分布し、釣鐘形の花を
つけ、根生葉と互生の茎葉をつける。多くは多年草で、一、二年草は
少ない。
ヨーロッパに多数の種が分布し、重要な花卉(かき)として栽培され
ているが、夏期冷涼で乾燥する気候を好むので、日本で栽培しにくい
種もある。