peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ホタルブクロ(蛍袋)

2009年06月22日 | Weblog
一関市東山町のホタルブクロ(蛍袋) 2007年6月15日

2007年6/15(金)、一関市東山町長坂の東山郵便局の近く
にある花壇に淡紅紫色の「ホタルブクロ(蛍袋)」が咲いて
いました。野生のものは白色のものが多く、紅紫色のものは
まだ見たことがありません。






一関市東山町のホタルブクロ(蛍袋) 2006年6月21日



2006年6/21(水)の午後、一関市東山町長坂の住宅団地
の中を歩いていたら、赤紫色の「ホタルブクロ(蛍袋)」
が咲いていました。気をつけて歩いていたら、白色花の
ホタルブクロも咲いているのを見つけました。











ホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科 ホタルブクロ属
 campanula puncutata
別名:チョウチンバナ(提灯花)。山野や丘陵の斜面や草原に
生える高さ40~80cmの多年草。茎や葉、萼などに粗い毛があり、
茎を切ると白い乳液が出る。葉は互生し、長さ5~8cm。根生葉
や茎の下部の葉には翼のついた長い柄がある。根生葉はハート
形で花期には枯れてしまう。

6~8月、紅紫色~淡紅紫色または白色の釣鐘形の花が下向きに
咲く。花は長さ4~5cmで、内側に紫色の斑点が多数ある。花の先
は浅く5つに切れ込む。花の背後にある萼片と萼片の間には、付
属片があり、反転する。分布:北海道(西南部)~九州

和名の由来は、釣鐘形の花の中に蛍を入れて昔の子供が光らせ
て遊んだかもしれないと想像してつけたとか、花の形を提灯に
たとえて、提灯の昔の呼び名「火垂る(ほたる)」を当てたもの
ではないかとか、いろいろな説がある。

各地にある「チョウチンバナ」という方言から推測すると、ホ
タルブクロの花は「提灯(チョウチン)」に似ている。提灯は
火を垂れ下げる。ということから「火垂る(ほたる)」の名前が
ついたのではないかと思われる。

よく似た変種に、本州の東北地方南部から近畿地方に分布する
「ヤマホタルブクロ(山蛍袋)var.hondoensis」がある。ホタル
ブクロによく似ているが、ホタルブクロより標高の高い所に生え
礫地や登山道の脇などに多い。

また、ホタルブクロは萼片と萼片の間に三角形の附属体があり、
これが上にめくれているのに対し、ヤマホタルブクロには附属体
はなく、萼片と萼片の間がぷっくりとふくらんでいる。花の色も
ヤマホタルブクロの方が色の濃いものが多いといわれる。

ホタルブクロ(蛍袋) 二重咲きの園芸種ほか

2009年06月22日 | Weblog
一関市川崎町のホタルブクロ(蛍袋)
 二重咲きの園芸種ほか 2008年6月20日









2008年6月20日(金)、一関市川崎町薄衣(うすぎぬ)に行きました。
諏訪前地区の国道284号線と北上川堤防の間にある民家の畑(庭)など
で、「二重咲きのホタルブクロ(蛍袋)」をはじめ様々な植物が、花を
咲かせていました。
 この民家の前から、北上川に架かる北上大橋がよく見えました。










ホタルブクロ(蛍袋)キキョウ科 ホタルブクロ(カンパニュラ)属
campanula punctata
日本各地に分布し、山野や丘陵に生える多年草。根茎は短く、茎は
高さ40~80㎝、6~7月に淡紅紫色または白色の花を下向きに咲かせる。
花には濃色の斑点が入る。いくつかの変種があり、二重咲きの園芸種
なども流通している。
近縁種・園芸種
ヤマホタルブクロ C.punctata ssp. hondoensis
本州(東北地方南部~近畿地方)の山地に自生。ホタルブクロ
よりやや小型で萼裂片に反り返る付属体がない。
白花ホタルブクロ C.punctata f.albofloraホタルブクロの白花
シマホタルブクロ C.microdonta
伊豆諸島固有種で、日当たりの良い草原などに自生。高さ
20~40㎝、花径約3㎝と小型
イシダテホタルブクロ c.punctata var.kurokawae
徳島県石立山の石灰岩地の斜面に固有。高さ約15㎝と小型。
葉は紫色を帯びる。
’プラム・ワイン’ C.punctata 'Plum Wine'
アメリカで命名された品種。「烏葉ほたるぶくろ」で流通。
'ケント・ベル'  C. 'Kent Belle'
高さ45~75㎝の直立した花茎にやや灰色がかった紫花をつける。
7ビューティフル・トゥルーズ’C.takesimana'Beautiful Truth'
花冠の基部まで裂けて采咲きになる。
(以上、栃の葉書房発行「育てる・調べる山野草2525種」より)



2008年6月20日(金)、一関市川崎町薄衣(うすぎぬ)字諏訪前にある
民家の畑(花壇)で咲いていたホタルブクロ(蛍袋)







キンシバイ(金糸梅)/ヒペリカム「ヒドコート」

2009年06月21日 | Weblog
奥州市「慶徳公園」のヒペリカム「ヒドコート」
/キンシバイ(金糸梅) 2009年6月21日





2009年6月21日(日)、財団法人・奥州市文化振興財団奥州市
埋蔵文化財調査センター
(水沢区佐倉河字九蔵田96-1、
所長・伊藤博幸)主催で開催されている所長日曜講座”「奥州
後三年記」を考える”
に妻と2人で出席しました。
(全6回の3回目)。
早めに出かけたので、慶徳公園に寄ってみました。
キンシバイ(金糸梅)/ヒペリカム「ヒドコート」が沢山咲いていました。








キンシバイ(金糸梅)/ヒペリカム「ヒドコート」
オトギリソウ科 オトギリソウ(ヒペリカム)属
Hypericum patulum cv.Hidecote
中国中部原産の半常緑小低木で、高さは1mほどになる。
株元から枝を多数出し、株立ちになる。枝は全体に垂れる。

古くから庭などに植えられ、ビヨウヤナギに次いで日本での
栽培は多いといわれる。乾燥に強く、強健なため野生化して
いるものも見られる。
葉は無柄で対生し、長さ約2㎝の卵状長楕円形で縁は前縁。裏
面には白緑色で明るい油点がある。

6~7月、枝先に直径3~4㎝の黄色の花が1~5個つく。花弁は5
枚で厚くて光沢がある。雄しべは多数あり、5つの束に分かれて
いる。オトギリソウの仲間は雄しべが長いものが多いが、キンシ
バイは雄しべが花弁より短い。

果は長さ約1㎝の卵形で、熟すと5裂する。
品種ヒドコート cv.Hidcote、サンゴールド cv.Sungold
などがあり、花が大きく花数が多くやや大型になる。
[用途]庭木、公園樹、花材。[栽培]繁殖は挿木、株分け。

キンシバイ(金糸梅)

2009年06月21日 | Weblog
一関市狐禅寺のキンシバイ(金糸梅)
/ヒペリクム「ヒドコート」2008年7月2日




2008年7月2日(水)、一関市狐禅寺字大平の民家の庭に植えられた
キンシバイ(金糸梅)が花を咲かせていました。昔から栽培されて
きたキンシバイは、ウメに似た小輪の花を咲かせるということです
から、画像のものは、ヒペリクム「ヒドコート」という品種のよう
です。





キンシバイ(金糸梅)
オトギリソウ科 オトギリソウ(ヒペリクム)属
Hypericum patulum
中国中南部原産の常緑または半常緑の小低木。日本には1760年に
渡来したという記録があるという。古くから庭や公園などに植え
られているが、山地の人家近くの湿った崖などに野生化している
ものも見られる。
根元からよく枝分かれして、枝は垂れ下がり、高さは1mぐらい
になる。葉は対生し葉柄はなく、長さ2~4cmの卵状長楕円形で、
裏面には腺点(油点)がある。

6~7月、枝先の花序に半球状(カップ状)の直径3~4cmの黄色い
花を1~5個つける。花弁は円形で5枚。雄しべは多数あり、約60個
ずつ5つの束に分かれている。オトギリソウの仲間は雄しべが長い
ものが多いが、キンシバイは雄しべが花弁より短い。

果実は果。長さ約1cmの卵形で、熟すと5裂し、種子を多数出す。
 自生地:中国

コウヨウザン(広葉杉)

2009年06月20日 | Weblog
一関文化センターのコウヨウザン(広葉杉)
 2009年6月5日



2009年6月5日(金)、一関市大手町にある一関文化センターの出入り口
に植えられているコウヨウザン(広葉杉)が花を沢山つけていました。






コウヨウザン(広葉杉)スギ科 コウヨウザン属
Cunninghamia lanceolata
中国南部、台湾、インドシナ原産の常緑高木(針葉)で、
大きいものは高さ35m、直径1mにもなるとのこと。幹は
直立して幅の広い円錐樹形になる。主枝の間隔はやや広く
て密にはならず、枝葉が透けて見える。成木の小枝は垂れ
ることが多い。

 江戸時代末期に渡来したとのことで、現在では公園緑地
によく植えられている。庭木としての利用は少ない。かな
り耐寒性があるが暖地に適している。

樹皮は褐色で長い繊維状にはがれる。葉は互生し長さ3~7
㎝の扁平な鎌状長披針形で硬く、先端は尖り、縁に細かい
鋸歯がある。表面は濃緑色で光沢があり、裏面には白色の
幅広い気孔線がある。

雌雄別花で、4~6月開花するが、雄花は枝先に頭状に多数
つき、黄褐色の長楕円形。雌花は淡紅色の卵状球形で、枝先
に1個ずつつく。

球果は長さ3~5㎝の卵状球形で、はじめは緑色、10月頃成
熟すると褐色になる。種子は黄褐色で長さ6~7㎜の扁平な
楕円形で、幅の広い翼がある。中国名は杉木あるいは単に
なので、日本の「スギ(杉)」と紛らわしい。
現地では建築材として利用されている。