ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

瀕死のトンボ

2010年11月07日 | 生き物 自然


前夜、風呂場の脱衣所に、イトトンボが落ちていた。この時期にどうした、とてっきり死んでいるものと思いつまみ上げると、微かに動いた。しかし、その動きに勢いはない。断末魔のもがきかとつまんで、取り敢えず暖かい部屋に持ってきて観察する。やがて、動きはやや活発になるが、どうも首が曲がったまま元に戻らない状態であるようだ。更に仔細に観察せねばと、天眼鏡で見てみると、全てが判明した。蜘蛛の巣が絡んで、足と首が動かせない状態になっていたのだ。早速その蜘蛛の巣を除去する。すると、一気に元気になった。そこで庭の適当なところに止まらせ、あとは自然に任せることにした。こんな寒い時期に生きてるトンボは「オツネントンボ」(4月5日の写真)ぐらいしか考えられない。実際そうだったが、きっと、越年するための場所(室内の網戸などに見つかることがある)を探して蜘蛛の巣に引っかかってしまったのだろう。これから無事に冬を越すのは何割くらいだろう、とつい考えてしまうようなオツネントンボの救出劇であった。

写真:辛うじて隣のビルに支えられている今にも崩れそうな家。

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