嘗ては(20年ほど前)いたるところに存在した「無用庇」、それらの殆どはもう取り壊され、最近ではその稀少性も増してきたように見える。そこで、改めてその「無用庇」の定義を確認してみたい。
はいっ!
まず庇というものは何のためにあるか?それは窓の上にあって、窓(或いは戸など)を空けたときに雨などが入らないようにする為にある、窓とは切っても切れない間柄。つまり、窓あっての存在であるのだ。そこで窓がなくなるとその庇はどうなるか。一気に、その構造物としての純粋性が増す。つまり、何かのためではなく、何のためでもない存在が即ち「無用庇」」ということになる。と、「無用庇」の定義をしたところで具体的な物件を。
まずは一つ目、あまりに端整な佇まいで一瞬気がつかなかったが、きれいな物件である
二つ目、かなり大きな「無用庇」であるが、よく見ると原爆タイプのようなものも見える。ひょっとすると単純な「無用庇」ではなく、もっと錯綜した物語が隠されてるのかも知れない。
にゃるほど、「無用庇」にも歴史ありですね!
そして既出の「半分無用庇」がこれ
いろいろあるもんですにゃあ