ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

日本映画 二本

2012年04月10日 | 映画

 

日本映画を二本たて続けに観たのだが、その両方に「染谷将太」という男優が出ていて、最近良く見る顔だと思い、そう言えば「ヒミズ」で賞を貰ったのも彼ではないかと思い至った。今現在一番の売れっ子ではないか、という話はどうでもよく、観たものは瀬田なつきの「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」と青山真治の「東京公園」の二本だった。

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」は、子供の頃の監禁事件の被害者が、当時のトラウマを抱え、今度は同じような事件の当事者(加害者側)になるところのドタバタを、重いテーマとは逆に敢えて軽いタッチで喜劇調に描いている。のだが、商業映画を意識してなのか(多分この監督の元々のスタイルではない)、どうもやり過ぎの感が強く成功しているとは思えない。

「東京公園」は、一見穏やかそうな、実は孤独を抱えている都会の人々を描いた作品で、これも手法としてはリアリズムではなく、むしろある種のファンタジーという形をとっている。どろどろした人間関係は描かず、さらっとした関係を、さらっと描いている。出演者も、三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美と濃さのない役者で、映画の雰囲気にピッタリはまっている。その加減が全体的に程よく、変にきれいごとと感じさせることもなく、且つ嘘っぽくもなく、映画の世界がすっと入り込む。特に「榮倉奈々」は良い役者ではないか(演技が上手いなどという余計なものではなく素材力として)と個人的には強く思った。

 

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それにしてもの大リーグ

2012年04月10日 | Weblog

 

何度も言ってしまうが、それにしても大リーグ、騒ぎすぎではないか。今日はダルビッシュの初登板でテレビ局の力の入れようも半端ではない。世界のひのき舞台のようなことを直ぐ言いたがるが、それはアメリカの舞台だろう(アメリカ=世界という意識が底にある)。野球の最高峰であることは間違いないが、プロ野球が、実質アメリカと日本、後は韓国(八百長で危うい)、台湾、中国(今一盛り上がらない)ぐらいでしか盛んでないことを考えれば誰にでも分かる事実だ。

日本では最早産業なので、盛り立てたくて仕様がない勢力がいるわけだが、考えようによってはテレビ局などは只で宣伝しているようなものだ。民放は仕方ないにしろNHKも同じようなことをしてて良いのか、と思わずにはいられない。と、今朝のNHKの、「おはよう日本」いう番組のスポーツコーナーでのあまりのわざとらしさい大リーグニュースに怒りすら覚え、プロ野球に対する反感がいつにも増してそう感じてしまった。関心ないのなら見なければいいのだが、スポーツコーナーで大々的に取り上げるから結果目に入り、今日のような事態に至ってしまうのだ。

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