T君からモッツァレラチーズを貰っていて、それを使って普通のチーズトーストで食べてみた。保存もきかないし、さっさと食べねばと思い、結局簡単な食べ方になってしまったのだが、改めてモッツァレラを味わってみると、普通のチーズトースト(食パンに何も付けずに乗せて焼くだけ)でも十分美味いということを再認識した(よくある生を使ってトマトと交互に挟んだあれは美味いと思ったことがない)。但しこれには、モッツァレラの質が問われる。スーパーに普通に売っているモッツァレラでは駄目だ。嘗て一回買ったことがあるが、風味もなければ味もなかった。感触だけがモッツァレラで、あれは別物と考えた方が良い。ミルクの風味がないモッツァレラは全く美味くないのだ。
結局、同じモッツァレラでも水牛の本物(ブッファラ)との違いは大きいのである。ポイントはミルクの風味があるかどうかで、単純な(単純ゆえ)チーズトーストの味が決まってしまうのだ。考えてみれば、これはマルゲリータを食べるときにチーズがどれほど重要かということと一緒だ。単純なものほどその素材の重要性は増すわけだから、チーズトーストで食べたと言うことは、殆どモッツァレラを味わったと言うことであったのだ。まあしかし、同じチーズトーストでも、スーパーに普通に売っているシュレッドチーズを使ったものと比較した場合値段の差がどれほどかと考えると、1対5いやもっと差が大きいかもしれない、そのくらいの差がでるわけだ。これを考えたら、なかなかブッファラを買う勇気は出て来まへんです。