安い太巻き寿司によく入っているピンク色のあのデンプ(田麩と書くらしい)、未だ嘗て美味しいと思ったことはないが、彩がいいのと(勿論着色)甘いのとで子供には受けるのだろう。しかし、自分の子供の頃を考えると、当時から好きではなかったことを思い出した。あの甘さがどうしてもご飯のおかずにはならないのだ(他人の弁当にはよく入っていた)。デザートにするには魚くさいし、どうにも意味不明な食べ物であったのだ。因みに普通の佃煮もおかずにはならない。
何故急にデンプなのかというと、昨日それが入っている太巻き(貰い物)を食べたからだ。唯、安い太巻きと違って着色していないデンプであったので、ピンクと違って人工的な味ではなく、本来の魚の味のデンプであった。しかし、甘いことには変わりがない。やはり具としてはいらない。ただ同じ甘いでも干瓢は好きである。デンプの甘さは嫌いなのに何故干瓢は良いのか、そこには論理的な理由はない。そう感じるのだから仕様がない。他に甘い具で許せるのは、卵とアナゴがあるが、これも好きだからという理由しか見当たらない。
というわけで太巻きで一番好きな具は、アナゴと卵と干瓢が入ったもの、と言いたいところだが、アナゴはキュウリとの組み合わせが好きで、卵と干瓢は一緒でも良い。全部一緒だと、甘さがしつこくなる。って、どうでもいい話をだらだらと書き作るなり。