ピカビア通信

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21st Century Schizoid Man

2012年04月21日 | 音楽

 

キングクリムゾンの「宮殿」と「アースバウンド」は、共に出だしは「21st Century Schizoid Man(21世紀の精神異常者と今は表記されない)」で始まる。今回CDを購入して久しぶりに聴いてみた訳だが(アースバウンドはライブ版)、よくこんな曲を作ったものだと改めて感心した。しかも40年も前の曲である。個人的には非常に好きだが、どう考えても一般受けする曲とは思えない。当時「宮殿」は、ビートルズの「アビーロード」の売り上げを抜いたと話題になり、プログレに全く関心のないような多くの青年少女が飛びついた。彼らにそういう行動をとらせたのはその話題性である。流行と言うのは恐ろしい。しかし、レコードを買った、多分9割以上の人間は良いとは思ってないはず。いずれにしろ、キングクリムゾンに飛びつくそんな時代があったということが、今となっては不思議としか思えない。

で、その「21st Century Schizoid Man」だが、十数年前くらいか、何かのCMで使われ、再び世に出たことがある。そして今でもちょくちょくテレビ番組の効果音的BGMに使われたりもする。最早スタンダードナンバーと言っても良いのだろうか。確かに、今聴いても古臭いということはなくやはり名曲だと思う。この曲で思い出すのは、昔、バイト先でこれをBGMでかけていきなり大音響で始まってえらい顰蹙を買ったこと。確かにBGMには適さない。クリムゾンでは「太陽と戦慄」も同じくBGMにかけて同じように顰蹙を買ったことがある。まあこれも当たり前っちゃあ当たり前の話である。

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