ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

見仏

2012年04月13日 | 芸術

 

この前テレビで、キムタク主演のSFもの(スペースバトルシップほにゃらら)をやっていて真ん中辺2分ほどを見たのだが、映画全体のあまりのしょぼさに言葉もなかった。日本のCG技術のレベルは未だにこんなものなのか。演じられてる世界も、昔のSFテレビのパロディーとしか思えない安っぽさと幼稚さ。一言、ひど過ぎる。

話題を変えて中宮寺の半跏像(弥勒菩薩像)。BSでやっていたのだが、案内役が「剛力彩芽」という、ここのところ一気に人気化した女優というのがまあいつものことで疑問符なのだが(作り手は彼女の雰囲気が像に近いものがあると思ったのかもしれない)、必ず泣く場面(感動して)があるぞと予想すると案の定あり、視聴者はここで一緒に感動するのだなという図式のいつもの作りであった。ファンにとっては嬉しいのだろう。と、そんな番組だったのだが、基本知識を得るにはこういう番組も結構役に立つし、興味を持つきっかけになるとしたら十分意味があると言える。

実は、古い寺とか仏像見物は好きなものでもある。京都奈良などは機会があればいつでも行きたいと思っている。そして仏像なのだが、如来、菩薩は流石に位置づけとしては理解しているが、良く聞く毘沙門天とか多聞天、その他のなになに天という連中の位置づけが良く分かっていなかったのだ。それが今回この番組のおかげで、如来、菩薩、明王、天という順番で、天には四天王といわれる多聞、増長、持国、広目がいてその役割は何かというのがやっと整理できた。これで次回(いつになるのか)本物を見たとき、より仏像が楽しめるぞと思ったのだった。

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アクセス数について

2012年04月12日 | Weblog

 

ブログにはアクセスカウンター機能というものがあり、日々どのくらいアクセスがあるのか分かるようになっている。1IPアドレスで1訪問者で、同じ日に同じIPアドレスから複数回アクセスしても1回とカウントされる。つまりそのIPアドレスの数がその日のアクセスしてきた人の数で、即ち何人見たという風に考えるのだ。今現在gooブログは、日々400くらいのペースで新規ブログが増えつつある。以前は600くらいだったから増えるペースは落ちている。そして4月11日時点での総数は1705306ということである。凄い数だ、と数字を見ると改めて思う。

そこで、アクセス数を上げようと何か考えるなどということはしないのだが(どう考えても上がるようなブログではない)、結果的にいつもより何故か上がってるなんてときがたまにあるのだ。それが昨日のブログだった。大体何処のブログもそうだと思うが、アクセス数というのは、ある幅の間に最終的には落ち着くものである。何か特別なことがない限り、突然上がることはないのだ。で、昨日の場合だが、その特別な事というのは、人気若手俳優(男優)の名前を載せたことだったのだ。ということは、アクセスを上げたいなら人気タレントの名前をどんどん載せればいいということになる。

アクセス数など気にしないと言っても、いざ数字で出てくると、より多くの数字を得たいと思うのは事実としてあるが、その為にいろいろなキーワードを仕掛けるのでは目的が違ってくる(というほどの大層な目的があるわけではないが)。この辺りは、物を売るときの戦略と共通する部分がある。中身がどうのではなく兎に角話題性で売ろうという手法。これもマーケティングの基本というやつか。

「Mどなるど」ではないが、「売れるものが良いもの」と同じような理屈でアクセス数が多いものが良いブログ、などと見られているふしもあるが(評価基準となるのは仕方ない)、利害関係のない謂わばどうでもよい世界がブログなのだから、せめて数字からは自由にならないと(と自分に言い聞かせた)。

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日本映画 二本

2012年04月10日 | 映画

 

日本映画を二本たて続けに観たのだが、その両方に「染谷将太」という男優が出ていて、最近良く見る顔だと思い、そう言えば「ヒミズ」で賞を貰ったのも彼ではないかと思い至った。今現在一番の売れっ子ではないか、という話はどうでもよく、観たものは瀬田なつきの「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」と青山真治の「東京公園」の二本だった。

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」は、子供の頃の監禁事件の被害者が、当時のトラウマを抱え、今度は同じような事件の当事者(加害者側)になるところのドタバタを、重いテーマとは逆に敢えて軽いタッチで喜劇調に描いている。のだが、商業映画を意識してなのか(多分この監督の元々のスタイルではない)、どうもやり過ぎの感が強く成功しているとは思えない。

「東京公園」は、一見穏やかそうな、実は孤独を抱えている都会の人々を描いた作品で、これも手法としてはリアリズムではなく、むしろある種のファンタジーという形をとっている。どろどろした人間関係は描かず、さらっとした関係を、さらっと描いている。出演者も、三浦春馬、榮倉奈々、小西真奈美と濃さのない役者で、映画の雰囲気にピッタリはまっている。その加減が全体的に程よく、変にきれいごとと感じさせることもなく、且つ嘘っぽくもなく、映画の世界がすっと入り込む。特に「榮倉奈々」は良い役者ではないか(演技が上手いなどという余計なものではなく素材力として)と個人的には強く思った。

 

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それにしてもの大リーグ

2012年04月10日 | Weblog

 

何度も言ってしまうが、それにしても大リーグ、騒ぎすぎではないか。今日はダルビッシュの初登板でテレビ局の力の入れようも半端ではない。世界のひのき舞台のようなことを直ぐ言いたがるが、それはアメリカの舞台だろう(アメリカ=世界という意識が底にある)。野球の最高峰であることは間違いないが、プロ野球が、実質アメリカと日本、後は韓国(八百長で危うい)、台湾、中国(今一盛り上がらない)ぐらいでしか盛んでないことを考えれば誰にでも分かる事実だ。

日本では最早産業なので、盛り立てたくて仕様がない勢力がいるわけだが、考えようによってはテレビ局などは只で宣伝しているようなものだ。民放は仕方ないにしろNHKも同じようなことをしてて良いのか、と思わずにはいられない。と、今朝のNHKの、「おはよう日本」いう番組のスポーツコーナーでのあまりのわざとらしさい大リーグニュースに怒りすら覚え、プロ野球に対する反感がいつにも増してそう感じてしまった。関心ないのなら見なければいいのだが、スポーツコーナーで大々的に取り上げるから結果目に入り、今日のような事態に至ってしまうのだ。

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ビートルズマニア

2012年04月09日 | 音楽

 

マジカルミステリーツアーのDVDを貸してくれた(と思ってたのだがくれたものだった)ビートルズマニアは、もう一枚「レット.イット.ビー」の映画のDVDも持ってきてくれていた。この映画、封切り当時地元の映画館で観ていて、テレビでも何回か観ているはずなのだが、じっくり観るとこんな場面あったかと思うようなところがいくつかあり面白かったが、興味の中心は、どうしても当時のオノ.ヨーコがいる事によるメンバーの微妙な人間関係の揺らぎということになる。当時の状況を考えると、音楽に関係ない人間が、まるでフィクサーのように君臨していたら相当鬱陶しいのではないかと思う。その点ではポールに深く同情する(音楽的にはジョンの方が好きだが)。

と、懐かし世界はその辺にして、現在のポールの話。彼が新しいアルバム(ジャズをカバー)を出したということで、ビートルズマナニアがまたまたそのCDを持ってきてくれた。どうも、周りに趣味を分かってくれる人がいないようでこちらに持ってきてくれるようなのだ。私としては有難く拝領するだけである。買うまでには至らないが、聴いてみたいとは思うのでこちらとしても嬉しい。そして、貰うだけではちょっとあれなので、手元にあったアルドリッチの「飛べフェニックス」と山中貞夫の丹下左膳餘話 百萬兩の壺(コピーしたので太字のまま)を貸したのであった(それほど詳しそうではないが興味はありそうなので)。

 

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ある日のニュース

2012年04月08日 | Weblog

 

昨日のスポーツニュースの片隅に、ひっそりとサッカー選手「久保」の引退の記事が載っていた。歴代のFWの中では私的一番が久保だったので、その小さな記事にも気がついたのだが、それにしても怪我さえなければと、今更ながら思う。そういう選手は他にも結構いるが、何と言っても期待値が高かったのは彼だったのだ。身体能力も高いし(怪我さえなければね)、独特なリズムのドリブル、フェイント、それにシュート力、間違いなくワールドクラスだったと思う。

そしてこれもひっそりと載っていた記事。「クロード.ミレール」の死亡ニュース。フランスの映画監督だが、寡作でこれといったヒットもないから殆どの人は知らないかと思う。しかし、彼の作品「なまいきシャルロット」で「シャルロット.ゲンズブール」を初めて知った人も多いのではないか(私も初めて知った、ジェーン.バーキンの娘であることも)。後はイザベル.アジャーニの「死への逃避行」が代表作になるのか。個人的にはそれほど思い入れはないのだが、あまりにひっそりなのでここで取り上げたくなった。「エリック.ロメール」「ロブ=グリエ」さえもひっそりだったからこれも致し方ないと思うが。

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BS パリで逢いましょう

2012年04月07日 | Weblog

 

今日の予想最高気温は4度、全くいやになるほどの寒さだが、本当に春は来るんだろうか、とつい思ってしまうような天気がしつこく続く。週間天気予報だと、来週の木曜辺りがまた冬と出ている。もう勘弁して。

昨日からBSで「パリで逢いましょう」という番組が始まった。パリ20区を一つ一つ取り上げていくということで、一回目はモンマルトルにあるcafe(ビストロ兼)と、そこに集まる客を中心に普段のパリの姿を紹介していた。モンマルトルでも、観光客はあまり来ないような地元に密着したcafeなので、確かに日本のタレントを使ったしょうもない観光案内番組とは違い、向こうの雰囲気はよく伝わってきた。ということで、パリ旅行記分を味わうには打って付けの番組と言える。

映画「アメリ」で、一時モンマルトルにはプチブームが来たが、それがなくてもパリ旅行のツアーには今でもまず組み込まれているくらいに人気スポットかと思う。が、あの有名な似顔絵描きがいるテルトル広場は、どうも如何にも観光地という雰囲気で好きになれはない。土産物屋が並ぶところはここに限らずどこも似たような印象で、記憶にはあまり残らない傾向がある。しかもモンマルトル周辺(ピガール)は、所謂新宿歌舞伎町的町といわれ、一人では近付かないようにと昔は言われた。最近、そのピガールも、再開発か何かでおしゃれに変身しつつあるような話を聞いたが、これは定かではない。いずれにしろ、遥か昔にたった一回だけ、地下鉄で行って、階段を上って下りてきただけの体験しかないので、モンマルトルについては多くは語れない。だからこの番組で行ったような気分を味わって丁度よかったのだ。

 

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フレンチプログレ

2012年04月06日 | 音楽

 

腹立たしいほどに寒さは続く。この時期湯たんぽを入れるかどうかで迷うなんて、と愚痴の一つも言いたい気分だ。ノースフェイクのインナーのフリースジャケットは、とうとう左のポケットのファスナーが壊れてしまった。まあ予想はしてたがちょっと早いのではないか。細部の縫製がしっかりしていないので、ファスナーのつまみが端から抜けてしまうという、流石ノースフェイクともいうべきアクシデントに苦笑するのみの私であった。

久しぶりにT君から借りたCD、フランスのプログレッシブロック「マグマ」というグループのアルバム、「ライブ」を初めて聴く。フランスのプログレなんてのも初めてだし、興味津々であったのだが、75年のという時代のせいか、「ELP」(ELTではない)と「CURVED AIR」を足して二で割ったように感じたのだが、世代の違うT君は果たしてどう思ってるのだろうか。マジカルミステリーツアーといい、このところ懐かしものが続くが、これは単に偶々が重なっただけのことで、決してマジカルミステリーツアーのバスに乗り込んだわけではない、と言いつつも、CDで持ってなかったKING CRIMSON「宮殿」「アースバウンド」を注文してしまった。

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ママチャリ賛歌

2012年04月05日 | Weblog

 

お約束の池のクリーナーの掃除をした後、自転車のタイヤの空気が直ぐに抜けるので(空気入れ口から)修理のため自転車屋に持って行った。自転車は、今回のママチャリを含め三台所有しているのだが、実はマウンテンバイクも空気が抜ける症状を示していて乗れない状態。ブレーキのパッドも交換しないといけないのでそのままにしているのだ。三台所有していて、まともに乗れるのは残りのロードバイク一台だけという状態が続いていたのだ。ただこのロードバイクは、気軽に乗るにはちょっと本格的過ぎて(普通の格好で乗るが、ペダルがひっかけるところのあるやつなのでサンダルというわけにいかないのとスタンドがない)そこらに買い物に行くときには適さない。一番適しているのは何と言ってもママチャリなのだ。というわけで、三年ぶりくらいに修理に出して乗れるようにしようと思った。

自転車屋でムシ(正式名称か?)を交換しただけでタイヤの方は正常に(修理代700円也)。これだったらさっさと修理に出しとけば、と当然のこと思ったわけだが、何はともあれ乗れる自転車が二台となってめでたしだ。早速それに乗りT君の「cafe Tac」に出かける。最短で6キロほどだが、あちこち回ったので距離はもう少しいった。お散歩自転車としてはママチャリはかなり適している。が、一度坂道になると、変則ギアのなさがネックとなる。今回も坂道を越す場面が何度かあり、その度に立ち漕ぎだ。おかげで腿は十分鍛えられた。

確かに性能面では劣るが、ママチャリのこの手軽さは捨てがたい。川観察にもこっちの方が良さそうだ。自転車も、ママチャリに始まってママチャリで終る、ってこか。これも一種の原点回帰だろう。

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マジカルミステリーツアー

2012年04月03日 | 映画

 

ロンドンへ行ってポールのサインをもらい、ニューヨークのダコタハウスの前(ジョンが撃たれた場所)でジョンのサインをもらったという筋金入りのビートルズマニアから、映画「マジカルミステリーツアー」のDVDを借りた。この映画、大してビートルズに興味のない頃、たまたまテレビでやっていたものを観て、何だこの変な映画はと思ったことは良く覚えていた。階段を脱力的な踊りで下りるシーンとか、部分部分で何故か記憶に焼きついていて、どうしてももう一回じっくり観たいと思っていたのだ。ところが、他の映画はレンタルとか無料動画で観られるのだが、これだけはなかなか観る機会がなかったのだ。それが流石ビートルズマニア、しっかり全てを押さえていたのだ。で、やっと観ることができた。

映画は、マジカルミステリーツアー(バスツアー)というツアーに参加した連中が行った先々でいろんなことに巻き込まれるという、謂わばロードムーヴィー的ミュージックヴィデオなのだが、その脈絡のなさが変な映画という印象を与えるようだ。現場で、ちょっと面白いからやってみよう程度の乗り(悪ふざけ)で作っているのが分かる適当さで、モンティパイソン的センスを感じさせる部分もあるが、下手をすると、映画学校の生徒が作った自主映画的世界にも見える、はっきり言って完成度は高くない作品だったが、ビートルズが好きな人にとっては十分魅力的な作品だ。

そして初めて知った事実が。「ボンゾ.ドッグ.ドゥー.ダー.バンド」がこの映画に出演していたのだ。何かそれっぽい曲がかかり、似てる、と思ってエンドロールで確認するとその名前があったのだ。こういう場合は小さくガッツポーズ。昔の映画は今観ると、思わぬ発見があって面白い。

 

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一寒一温

2012年04月02日 | Weblog

 

未だ燕の姿は見えず。庭に来るのもヒヨドリばかりで、いつも来るシジュウカラは今年は一度も見ず。神社の欅にやっとカワラヒワを確認。がこの冬は、小鳥全体の数が少なしの印象。季節も、一日交代で冬と春を行ったり来たり。いつになったら春らしい天気になるのか。この時期の零度は、真冬の零下10度より寒く感じるなり。今のところ、季節は2週間ほど例年より遅れているやう。と「断腸亭日乗」風に。

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フォルカー.シュレンドルフ

2012年04月01日 | 映画

 

フォルカー.シュレンドルフの「魔王」という映画を観る。あの「ブリキの太鼓」の監督の作品だ。ジョン.マルコビッチ演じる、悪魔と天使が同居した(一般に子供の心を持った大人と言う)ナチスに捕まったフランス軍捕虜(何故か英語しか喋らないが)の数奇な運命を描いた映画であるのだが、題材の割にはあまり面白くない。テンポが良くないのか歯切れが悪いのか。これは「ブリキの太鼓」にも言えることなのだが、偏に監督のせいである。

と、映画そのものは今一つだったが、唯一面白い発見をした。例によって、どこかで見たことある役者を発見したという、映画そのものには全く関係ないところでの喜びというやつであるが、今回のものはかなり喜び指数は高い。役者の名前は「ディーター.ラザー」。この名前でピンと来る人は相当なマニアだ。発見した本人も、後で名前を確認してこんな名前だったのかと分かったのだ。それはあの悪趣味見世物映画の「ムカデ人間」の主役だったのだ。「ムカデ人間」では、人間合体の夢にとり憑かれた外科医の役だったが、「魔王」では、優生学にとり憑かれた研究者の役だった。どちらも狂気の領域に達した人間で同じような役どころ。これを発見したときは笑ってしまった。ドイツ国内では、この手の役には「ディーター.ラザー」、と多分お約束になっているのではないだろうか。日本で言えば「天本英世」、アメリカならば「ピーター.カッシング」、ってところがいい感じ、か?

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