この前テレビで、キムタク主演のSFもの(スペースバトルシップほにゃらら)をやっていて真ん中辺2分ほどを見たのだが、映画全体のあまりのしょぼさに言葉もなかった。日本のCG技術のレベルは未だにこんなものなのか。演じられてる世界も、昔のSFテレビのパロディーとしか思えない安っぽさと幼稚さ。一言、ひど過ぎる。
話題を変えて中宮寺の半跏像(弥勒菩薩像)。BSでやっていたのだが、案内役が「剛力彩芽」という、ここのところ一気に人気化した女優というのがまあいつものことで疑問符なのだが(作り手は彼女の雰囲気が像に近いものがあると思ったのかもしれない)、必ず泣く場面(感動して)があるぞと予想すると案の定あり、視聴者はここで一緒に感動するのだなという図式のいつもの作りであった。ファンにとっては嬉しいのだろう。と、そんな番組だったのだが、基本知識を得るにはこういう番組も結構役に立つし、興味を持つきっかけになるとしたら十分意味があると言える。
実は、古い寺とか仏像見物は好きなものでもある。京都奈良などは機会があればいつでも行きたいと思っている。そして仏像なのだが、如来、菩薩は流石に位置づけとしては理解しているが、良く聞く毘沙門天とか多聞天、その他のなになに天という連中の位置づけが良く分かっていなかったのだ。それが今回この番組のおかげで、如来、菩薩、明王、天という順番で、天には四天王といわれる多聞、増長、持国、広目がいてその役割は何かというのがやっと整理できた。これで次回(いつになるのか)本物を見たとき、より仏像が楽しめるぞと思ったのだった。