科学者と世界平和, (著)アルバート・アインシュタイン他 (訳)井上健, 中公文庫 B-1-25, 2002年
(OUT OF MY LATER YEARS by Albert Einstein, 1950)
・『科学者と世界平和』と『物理学と実在』の二編収録。どちらも難しく、正直言ってチンプンカンプン。
・「科学というものはすべて、日常の思考を洗練した以上のものではありません。」p.46
・「科学の目的は、第一に多様性を示す全体としての感官体験を可能なかぎり完全に概念を使って把握すること、およびそれらの間に連関をつけることであり、他方においては最小限度の一次概念と相互関係とを適用することによってこの目的を達成すること〔可能なかぎり、世界像における統一性、すなわちその基礎の論理的な簡単さを求めること〕にあります。」p.52
・「物理学の基礎概念を導きだしてくることができるような帰納的方法というものは存在しません。この事実を理解できなかったことが、十九世紀の大多数の研究者の根本的な哲学上の誤りをなすものでした。」p.78
・「一般相対性理論が狙いとした第一のものは、それ自身のなかで一つの閉じたものになるという要求を断念することによって、できるだけ簡単なやり方で「直接観測される事実」と結びつく可能性のありそうな一つの暫定的な考え方なのであります。」p.83
・「物理学は、進化の途上にある一つの理論的な思考の体系になっているものであり、その基礎はなんらかの帰納的方法を使って、われわれがそれに浸って生活している直接経験を蒸留していけば得られる、というものではありません。」p.108
・以下、解説(秋山仁)より「第一部の「科学者と世界平和」では、世界政府(世界を一つにした地球規模の政府)の必要性を提唱したアインシュタインの「国連総会への公開状」と、それにたいするソビエト連邦(ソ連、現在のロシア)の四人の著名な科学者の反論が収録されている。」p.127
・「第二部の「物理学と実在」では、二十世紀に入って著しい発展を遂げた量子力学にたいして、アインシュタイン独自の批判的な見解を披瀝している。」p.129
(OUT OF MY LATER YEARS by Albert Einstein, 1950)
・『科学者と世界平和』と『物理学と実在』の二編収録。どちらも難しく、正直言ってチンプンカンプン。
・「科学というものはすべて、日常の思考を洗練した以上のものではありません。」p.46
・「科学の目的は、第一に多様性を示す全体としての感官体験を可能なかぎり完全に概念を使って把握すること、およびそれらの間に連関をつけることであり、他方においては最小限度の一次概念と相互関係とを適用することによってこの目的を達成すること〔可能なかぎり、世界像における統一性、すなわちその基礎の論理的な簡単さを求めること〕にあります。」p.52
・「物理学の基礎概念を導きだしてくることができるような帰納的方法というものは存在しません。この事実を理解できなかったことが、十九世紀の大多数の研究者の根本的な哲学上の誤りをなすものでした。」p.78
・「一般相対性理論が狙いとした第一のものは、それ自身のなかで一つの閉じたものになるという要求を断念することによって、できるだけ簡単なやり方で「直接観測される事実」と結びつく可能性のありそうな一つの暫定的な考え方なのであります。」p.83
・「物理学は、進化の途上にある一つの理論的な思考の体系になっているものであり、その基礎はなんらかの帰納的方法を使って、われわれがそれに浸って生活している直接経験を蒸留していけば得られる、というものではありません。」p.108
・以下、解説(秋山仁)より「第一部の「科学者と世界平和」では、世界政府(世界を一つにした地球規模の政府)の必要性を提唱したアインシュタインの「国連総会への公開状」と、それにたいするソビエト連邦(ソ連、現在のロシア)の四人の著名な科学者の反論が収録されている。」p.127
・「第二部の「物理学と実在」では、二十世紀に入って著しい発展を遂げた量子力学にたいして、アインシュタイン独自の批判的な見解を披瀝している。」p.129