ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】そして誰もいなくなった

2007年06月23日 14時59分11秒 | 読書記録2007
そして誰もいなくなった, アガサ・クリスティー (訳)清水俊二, ハヤカワ・ミステリ文庫 HM1-1, 1976年
(TEN LITTLE NIGGERS by Agatha Christie, 1939)

・ミステリ小説の古典。「こんな昔のミステリってどうなんだろ…」と少々懐疑の気持を持ちつつ読んだわけですが、ものの見事にしてやられました。多少、うまく行き過ぎの感はないでもないけれど、それでも参りました。ゴメンナサイ。
・謎の人物からインディアン島の邸宅に招待されたお互い見ず知らずの十名。古い子守歌『十人のインディアン』になぞらえた、彼らを襲う惨劇。犯人は一体誰なのか!? 謎が謎を呼ぶ。
・「島のいいところは、一度そこへ来てしまえば――もう、その先きへは行かれないことだ……すべての終わりへ来てしまったのだ。」p.83
・「死は――自分以外のひとびとを訪れるものなのだ。」p.85
・「お互いに感情をとがらせても、よい結果は生まれない。事実こそ、われわれが問題にしなければならないものだ。」p.141

?どっとはらい 青森県等の東北地方で、物語の最後につける慣用句 「おしまい」「めでたしめでたし」などの意味
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